ペイジェントとRiskifiedの提携によるAI不正検知サービスの開始
株式会社ペイジェント(東京都渋谷区)は、国際的な不正対策リーダーであるRiskified Ltd.(イスラエル)と業務提携を結び、EC加盟店向けにAIを活用した不正検知サービスの新しい提供を開始しました。この連携は、オンライン決済における急増する不正行為を防ぐだけでなく、正規のユーザーに対してはスムーズな購買体験を提供することを目的としています。
背景:急増するクレジットカード不正利用の現実
日本国内におけるキャッシュレス決済の広まりによって、クレジットカードの不正利用は深刻な問題となっています。2024年の不正被害額は、2019年のおおよそ2倍になる555億円に達すると予測されています。このような情勢において、オンライン決済特有のリスクも顕在化しており、「クレジットマスター」や大量購入などの新たな手口が巧妙化しています。さらに創造性を増す攻撃者たちは生成AIやAIエージェントを駆使し、従来のルールベースの対策では太刀打ちできない状況になりつつあります。
特に2025年4月から義務化される「EMV 3-Dセキュア」は、セキュリティ強化につながる一方で、追加認証による負担が正規のユーザーの購買を妨げる可能性も孕んでいます。事業者にとっては、セキュリティとユーザー体験を両立させるという課題が大きなストレスとなっています。
提携による新たな価値の創出
今回の提携を通じて、ペイジェントのEC加盟店はRiskifiedの先進的なAIプラットフォームを活用することができます。このシステムは、「不正の防止」「承認率の向上」の両方を同時に実現する助けとなります。
1. 高精度なAIによる不正検知
Riskifiedが提供する機械学習モデルは、グローバルな取引データから学びます。このため、正規のユーザーと不正なボットやなりすましを瞬時に判別する能力があります。特に、生成AIを利用した新しい攻撃手法にも柔軟に対応でき、誤検知を最小限に抑えることができます。
2. EMV 3-Dセキュアの最適化
Riskifiedは、リスクの低い取引には認証を省略し、逆にリスクの高い取引には追加認証を求めることで、セキュリティと買い物のスムーズさを両立させます。
3. 売上機会の拡大
過剰なセキュリティが真正な顧客の取引を制限することを避けつつ、本来得られるべき売上を向上させます。また、手作業による確認業務を自動化することで、EC加盟店の運用負担も軽減されます。
将来への期待
ペイジェントとRiskifiedは、国内のEC事業者が直面する課題を解決し、不正対策をコストから投資へと転換します。「真正なユーザーには最高の体験を、不正者には厳重な防御を」という信念の下、日本のキャッシュレス社会の健全な発展に寄与することを目的としています。
企業情報
株式会社ペイジェント
Riskified Ltd.
このパートナーシップは、こうした技術の革新がキャッシュレス社会の更なる進展に寄与することを期待させるものです。