BtoB分野のスタートアップ支援プログラム、Alchemist Japanが始動
シリコンバレー発のBtoBアクセラレーター『Alchemist Japan』が、このたび第二期のクラスを開始しました。今年も世界各国から優れた企業を選出。エクイティ方式によるこのプログラムは、本年も多彩なスタートアップを迎えることで、国際的なビジネスシーンでの展開を後押しします。
Alchemist Japanとは?
Alchemist Acceleratorは、米国カリフォルニア州に本社を構える企業で、テクノロジー系BtoBスタートアップの育成に特化したアクセラレーションプログラムを提供しています。特に、優れた技術を有する共同創業者を持ち、世界を変えようとする強い志を持つチームを重視。日本ではジェトロ、内閣府、経済産業省、東京都がサポートしており、三菱地所やOne Capitalといった企業とも提携しています。
新たに選出された9社
今回のクラスでは、9社のスタートアップが選ばれました。これらの企業は、主に日本だけでなく、北米やヨーロッパからも参画しており、それぞれがユニークな技術を持つ創業者たちによって運営されています。以下は、選ばれた企業の概要です。
1.
Adrich: スマートラベルを活用し、顧客エンゲージメントを向上させるソリューションを提供。Sony Innovation Fundからの出資を受けています。
2.
AISI X: AIを用いた脳スキャンの自動仕分けで、迅速な診断を実現。
3.
Anylens: 会話データのAIエージェントを開発し、資金調達機会の損失を防ぎます。
4.
BRICKS: 小売業向けにAIを用いたディスプレイの自動構築を行うソリューション。
5.
Kfobix: 自律型ナノコーティングによる停電防止と自動メンテナンスを実現します。
6.
ReCyclist: 廃棄物を価値ある物質に変換するバイオマニュファクチャリング技術を展開。
7.
TerrAI: 地盤工学のリスク評価をAIで自動化し、業界の意思決定をサポート。
8.
Trinear: 人間の可視領域を超えるカメラ技術を導入し、分析精度を向上。
9.
Veritus: 研究開発向けにAIによるワークフローシステムを提供し、5倍の成果を目指します。
プログラムの目的と今後の展望
Alchemist Japanでは、選出されたスタートアップが3か月間の日本プログラムを受けた後、6か月間の米国プログラムに進む仕組みになっています。このプログラムでは、グローバル市場への進出を目指して投資家とのネットワーキングやメンタリングが行われ、2025年には日本デモデーを予定しています。
プログラムに対する期待が高まる中、Alchemist JapanのCEO、Ravi Belaniは「日本には独自の優れた技術とともに広がる可能性があり、才能ある起業家たちが世界に羽ばたく手助けをしていきたい」とコメントしています。
「Alchemist Japan」への参加方法
プログラムに参加したい企業は、Alchemist Japanの公式ウェブサイトより詳しい情報を確認できます。特に、東京で実施されるプログラムそしてショーケースイベントは注目されており、参加を希望する方は事前登録が必要です。さらに、関心がある投資家や企業関係者も今後の情報更新に注目していることでしょう。コネクションを広げる絶好の機会がここにあります。