介護開始後の消費動向の変化と終活への備えについて
近年、介護にかかわる人々の消費行動や終活への取り組みが注目されています。デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社と、小学館の「介護マーケティング研究所」が共同で実施した調査結果では、介護が始まったことで浮き彫りとなった課題や心理が明らかになりました。本記事では、その調査内容を詳しく探ります。
調査の背景と目的
この調査は、介護を行っているかどうかで消費行動や終活への取り組みがどのように異なるかを分析することを目的として実施されました。介護の開始は、消費行動やライフスタイルにさまざまな影響を及ぼすため、このテーマは非常に重要です。
調査方法と結果
調査は、2100名以上の「介護ポストセブン」会員を対象にインターネットで実施されました。介護が必要な家族を持つ回答者とそうでない回答者を比較し、介護開始後の消費動向や終活に向けた備えを調査しました。
介護者の消費動向
まず、介護をしている人々は、旅行や外食に対する支出が大幅に減少していることが明らかになりました。この背景には、被介護者と物理的に離れることへの心理的抵抗感が強い影響があると考えられます。具体的なデータを見てみると、食料品や日用品にかける支出は増加する一方で、レジャー関連の支出は明確に減少しています。
終活への備え
介護を担う方々は自身の終活に対しても考慮する必要がありますが、介護にかかる時間や労力のため、実際の行動には限界があることがわかりました。興味深いのは、介護をしている人の約6割が金銭的な備えをしている一方で、介護者なしの方々の50%は備えがないと回答しました。このことからも、介護が経済的な影響を及ぼす様子が伺えます。
終活の進行状況
調査結果では、家族の介護を通じて自身の終活について考える機会が増えているという意見が多く寄せられました。ただし、実際に取り組む余裕がないと回答した人も存在し、特に介護を行っている人の中には「自分のことを考える余裕がない」という声が多く見られました。
結論と今後の展望
この調査結果から、介護が個人の生活や消費行動に与える影響は深刻であることが伺えます。また、終活に向けた準備に対しては、介護を担う人々がさらなる支援を必要とすることが明らかです。今後、介護政策や支援サービスの充実が求められます。デロイトと介護マーケティング研究所は、今後も詳しい分析やセミナーを通じてさらなる情報提供を行う予定です。
詳細な調査結果は、12月2日に実施予定のセミナーで発表される予定です。介護という重要なテーマに対する理解を深める機会となるでしょう。