男性育休の現状
2020-04-01 12:01:41
男性育休賛成率70%、働き方に不安を感じる声も続出
男性育休賛成率70%、新たな働き方への不安が浮き彫りに
2020年2月、株式会社メディアジーンが運営するオンラインメディア「MASHING UP」とOECD東京センターが共同で実施した意識調査が注目を集めています。調査対象は主に30代から50代の1,102名で、現代の働き方や雇用に対する意識が明らかになりました。特に印象的なのは、男性の育児休暇取得についての賛成意見が70%を超えた点です。しかし、一方で「現在や将来の仕事・働き方に不安を感じる」との回答も3分の2に達し、働く人々の心情が見え隠れしています。
日本型雇用の崩壊に対する意見
調査では、日本型雇用の崩壊について4割の人が肯定的またはやや肯定的と答えています。理由は、「旧来の制度では組織が変化に対応できない」や「年齢に関係なく優秀な人が評価されるのが良い」という意見が多く見られました。しかし、この変化に不安を感じる意見もあり、特に退職金を期待している世代からは実力主義による貧富の差の拡大を懸念する声が上がっています。
男性育児休暇取得の支持
詳細を見ると、男性自身の63%が育児休暇の取得を支持していることがわかります。「子育ては母親だけでなく父親も参加すべき」との意見が多く、多くは少子化対策にも寄与すると考えているようです。しかし、育児休暇取得に対する反対意見も存在し、職場の迷惑や収入減少を懸念しています。
転職に関する男女差
転職を考える際の不安要素については、男女間に著しい差が見受けられました。女性は「転職できるだけのスキルが不足している」との不安を抱える一方、男性は「収入の不安定さ」を主に挙げています。また、性別による差別を懸念する女性は、男性の3倍以上という結果が出ました。
ワークライフバランスの重視
男女ともに「ワークライフバランス」を重視したいと考える傾向があり、女性では39%、男性では23%がこの価値観を持っていることがわかりました。これは、仕事とプライベートの両立を望む多くの人々の願いを反映しています。
将来への不安
「現在や将来の職業や働き方に不安がある」と答えた人は、女性が約70%、男性が60%弱でした。特に、体力の衰えや育児、介護といったプライベートとの両立が大きな課題になっています。また、収入の不安定さが、一層不安を助長していることも明らかです。
まとめ
この調査結果は、働くことへの意識が変化していることを示しています。男性の育児休暇取得に対する賛成意見が多い一方で、働き方や収入に対する不安が多く、社会全体が新たな働き方を模索していることが伺えます。これからの制度改革が、人々のニーズに合った形で進んでいくことが求められています。詳しい調査内容や分析については、MASHING UPの公式サイトでも確認できます。
会社情報
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株式会社メディアジーン
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- 東京都渋谷区円山町23-2アレトゥーサ渋谷
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