阪急阪神ホールディングスとUpmindが開始した実証実験の意義
Upmind株式会社が、阪急阪神ホールディングスと共にウェルビーイング向上を目指した実証実験を始めることを発表しました。この取り組みは、従業員と沿線住民がより充実した生活を送るためのサポートが目的です。
幸福度が横ばいの現代社会
近年、経済やテクノロジーの進展によって生活は便利になっていますが、イプソス社による調査によると、人々の幸せを感じる割合は横ばいまたは減少傾向にあるとされています。これは、情報過多の現代において、人々が自分自身を見つめ直し、心身を休める時間が不足していることが一因として考えられます。
阪急阪神HDの健康支援
阪急阪神HDは「阪急阪神Wellnessチャレンジ」を掲げており、従業員の健康を支援する取り組みを進めています。その一環として、Upmindの専門知識を活かし、従業員が日常生活の中で健康を意識できるような施策を共同で進めることにしました。
簡単に取り組めるセルフケア
今後、従業員が心身の健康管理を意識できるアプリを開発する予定です。このアプリには、1~2分で行えるマインドフルネスやストレッチ、ヨガなどのコンテンツが搭載されます。さらに、リラックス効果のある自然の映像や音楽、そして健康へのモチベーションを高める名言の紹介も行います。これにより、従業員がセルフケアの重要性を理解し、実践するきっかけを提供します。
メッセージ発信による関心喚起
また、職場内での関心を高めるため、会議室や食堂などでメッセージを発信する仕組みを作り、従業員が日常的にセルフケアについて考える時間を確保します。こうした取り組みにより、従業員は心身の健康を意識し、より充実した生活を送るための手助けを受けることができるようになります。
長期的な展望
この実証実験は、阪急阪神グループの約25,000名の従業員を対象に、2025年1月から8ヶ月間行われる予定です。また、この取り組みは沿線住民のウェルビーイングの向上へも広がる可能性があります。阪急阪神HDは、この実証実験をもとに地域全体の健康と幸せの向上に向けた施策を考えていく予定です。
支援プログラム「1st Round」
今回の実証実験にかかる費用の一部は、東京大学が運営する起業支援プログラム「1st Round」により賄われます。このプログラムには様々な業界のリーディングカンパニーが参加しており、スタートアップと既存企業のオープンイノベーションを促進しています。
Upmind株式会社について
Upmindは、2021年に設立されたウェルビーイングテックカンパニーであり、「人々の人生と心を豊かにする」をモットーにしています。人気のマインドフルネスアプリを開発し、心に余白を持つ生活を支援しています。
代表取締役のプロフィール
代表取締役社長の箕浦慶氏は、東京大学を卒業後、国内外の企業での経験を経てUpmindを設立しました。瞑想歴10年以上を持ち、サステナブルな心の健康を重視した取り組みを推進しています。
このように、Upmindと阪急阪神HDの共同で進める実証実験は、企業と地域コミュニティのハイブリッドなアプローチから、より多くの人々の幸せに寄与することを目指しています。