武蔵野美術大学が観光経営人材育成プログラムを開始
武蔵野美術大学が、この度東京都の「観光経営人材育成事業」に美術大学として初めて参加することが決まり、注目を集めています。このプログラムは、観光関連の事業者の経営力を向上させ、観光産業全体の活性化を目的としています。
創造的思考力を育てる教育プログラム
新たに始まった教育プログラムは、創造的思考力とデザイン経営スキルを兼ね備えた人材を育成することを目指しています。具体的には、アートを中心としたソフト資源の価値を見いだし、それを観光に活用するスキルを養う内容となっています。
本プログラムは、「価値創造人材育成プログラム」(VCP)を観光経営事業者向けに展開したもので、「VCP for Tourism Design Management」という名称です。こうした取り組みにより、観光事業に必要な幅広い知識の提供と、実践的な「デザイン経営」のアプローチが行われます。
市ヶ谷キャンパスを拠点に
教育プログラムは、武蔵野美術大学の市ヶ谷キャンパスで行われます。このキャンパスは、90年以上にわたる造形教育を基に、2019年に「価値創造」をテーマに新設された都心型施設です。まさに都心の便利さを活かした教育環境で、受講者は質の高いプログラムを受けることができます。
さらに、7階に位置する「Co-Creation Space -Ma-」では、大学と社会のつながりを促進するための様々な取り組みが進められています。若手クリエイティブ人材のコミュニティ形成や、企業・自治体との共創を推進する場として、ここでは定期的に交流イベントが開かれ、トップクリエイターやスタートアップ経営者と直に触れ合う機会もあります。
多様な視点を取り入れたプログラム
「価値創造人材育成プログラム」(VCP)は、特定の思考法に縛られず、武蔵野美術大学が90年以上の歴史の中で培った教育を基にしています。このプログラムでは、多様な視点の調和や統合が重視され、新たな関係性を見つけ出すための基盤が整えられています。
社会⼈向けのプログラムである「VCP School」では、新規事業を創出するための視点を得るため、60時間に渡るプログラムが予定されています。これにより、参加者は現実のビジネスシーンに即した思考法を磨くことができます。
始まりの時
このプログラムは、2024年11月に募集を開始し、初回講座が実施される予定です。引き続き詳細情報は公式サイトにて更新されるため、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
最新情報や参加方法についての問い合わせは、武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスの事務室に直接連絡することができます。
この新しい試みが、どのような人材を育て、観光業界にどのような影響を与えるか、多くの関係者から注目が集まっています。