パシフィコ横浜、来場者向けアプリで展示会体験を革新
年間400万人もの来場者数を誇るパシフィコ横浜。国際会議開催件数国内1位の実績を誇り、多くの外国人参加者も訪れる同施設は、更なる顧客満足度向上を目指し、大規模なネットワーク設備強化を進めています。
この取り組みの一環として、今秋には展示ホール内とアネックスホール内に無料高速Wi-Fiサービスの提供を開始予定。そして、施設利用者の利便性向上を図るため、国内MICE施設として初めてとなるオリジナルスマートフォンアプリの開発に乗り出しました。
アプリ開発の第一弾として、展示会支援を目的とした「スマートアプリ(仮称)」のテスト版による実証実験がスタート。本アプリは、来場者、出展者、主催者それぞれにとって、より快適で効率的な展示会体験を提供することを目指しています。
スマートアプリ(仮称)で実現する快適な展示会
従来、展示会では会場マップや出展者カタログなどが活用されてきましたが、このスマートアプリは、イベント体験の記録保存と来場者目線の情報整理を重視。具体的には、以下の機能が実装されています。
展示会アーカイブ機能
- - タイムライン機能: 展示ブース閲覧順に情報を自動整理し、イベント内容を簡単に記録可能。
- - QRコード読み取り機能: 出展者ブースのQRコードを読み取ることで、関連情報を簡単に取得。
- - カメラ機能: ブース写真をタイムラインに追加(撮影禁止の場合を除く)。
- - メモ機能: ブースでメモした内容をタイムラインに追加。
これらに加え、イベント情報や主催者からのメッセージ配信機能、パシフィコ横浜内の飲食店情報なども提供。商談レポートや出張報告作成も容易になり、効率的な情報収集と商談をサポートします。
実証実験の概要
- - 日程: 2015年6月
- - 場所: パシフィコ横浜展示ホール
- - 形式: iPod touchを使用したiOSアプリのテスト
- - モニター数: 1日20名×3日間、計60名
未来への展望
実証実験でのフィードバックを元に、アプリは更なる改善が重ねられます。
- - 主催者、出展者への効果的な情報発信機能
- - 来場者の効率的な商談・情報収集機能
これらの機能強化を経て、2015年度内の本格サービス開始を目指します。
将来的には、「会議支援」「セミナー支援」機能の追加や、リアルタイム情報配信によるみなとみらいエリア情報の提供なども検討。グローバルMICE戦略都市・横浜の発展に貢献していく計画です。
(MICEとは、Meeting、Incentive Travel、Convention、Exhibition/Eventの頭文字をとったビジネスイベントの総称です)