コンサルティング業務を革新するAIエージェントの共同開発が始動
株式会社オーセントと株式会社ZREKが、コンサルティングの効率化を狙ったAIエージェントの共同研究・開発を開始しました。この取り組みは、現在のコンサルティング業界が抱える課題に立ち向かうもので、特にDX(デジタルトランスフォーメーション)の進行によって求められる新たなビジネススタイルの形成を目指しています。
共同研究・開発の背景
DXが話題にされてから10年が経過した今、コンサルティングの市場は拡大を続けています。しかし、コンサルタントが担当する業務のスタイルは、依然として古いままであると言えます。多くの場合、膨大なプロジェクト文書は人の手によって時間をかけて作成されており、その結果、品質にバラつきが生じています。この問題は、プロジェクトのレビュー時間を増加させたり、場合によってはシステム導入の失敗などのリスクを高める要因ともなっているのです。オーセント社は、こうした問題を解決し、コンサルティング業務の効率化や生産性の向上を通じて、より適正なコンサルティング報酬の実現を目指しています。
ZREK社は、製造業や物流業界における生産現場の進化に取り組んできましたが、「知的生産の現場」にも着目。共通のビジョンを持つ両社が協業することになりました。
実施する取り組み内容
この研究の中心となるのは、AIを用いた品質改善サイクルの構築です。従来では、成果物のレビューは担当者の経験やノウハウに依存していましたが、今後はAIモデルが品質基準をサポートし、短時間で正確なドキュメント作成を実現します。これにより、コンサルタントは理想形とAIによって生成された成果物とのギャップを解消するためのアルゴリズムを活用し、品質を均一化しつつ知見を最大化し、レビューや改善提案のスピードを高めるでしょう。
さらに、コンサルティング業務全体の自動化・標準化を図るために、LLM(大規模言語モデル)などの技術を駆使し、プロジェクト運営に欠かせない書類作成を大幅に効率化します。これにより、コンサルタントはより価値の高い業務に注力できる環境が整います。
共同開発の成果
AIモデルによる評価や改善の仕組み、ドキュメント生成アプリの構築を通じて、コンサルティング現場における人とAIの役割分担が明確になります。例えば、プロジェクト会議における議論の内容をAIがどのように処理するのかを理解することで、コンサルタントにしかできない記録の仕方や整理の方法が見えてきます。こうした知見は、今後のオーセントのコンサルティング品質向上に繋がると期待されています。
会社紹介
オーセントは、企業の業務付加価値を高めるための質の高いプロセスコンサルティングを提供しています。変化の激しいビジネス環境において、顧客企業の有用なサポートを実現するため、高度な育成と品質管理に注力しており、業務・システム改革を支援するための知見を提供しています。
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