テクマトリックス、画期的APIテスト自動化ツールを発表
テクマトリックス株式会社は、米国Parasoft Corporation製のAPIテストツール「SOAtest/Virtualize 2024.2」の販売を2025年1月28日より開始します。このツールは、システム間連携におけるAPIテストの自動化とサービス仮想化を一体化したソリューションです。
API品質維持の重要性
近年、デジタル化が進む中で、様々なシステムがAPIを通じてデータを連携するケースが増えており、その中でAPIの品質維持が求められています。定期的なセキュリティパッチの適用やバージョンアップに際して、無影響確認テストが欠かせません。特に、REST APIやMQ、JMSなどのプロトコルを含む多様なAPIのテストを効率化するためには、自動化の導入が不可欠です。
SOAtest/Virtualizeの機能
SOAtest/Virtualizeは、API開発者とユーザーにとっての強力な支援ツールです。開発者には、APIの機能を検証するためのテストクライアントを自動生成する機能が提供されており、シナリオテストの実行も自動化されます。一方、APIを利用するアプリケーションの開発者には、APIから取得したデータを基にアプリケーションが正しく動作することを確認するため、仮想化されたAPI環境を提供します。これにより、開発者はいつでも何度でもテストを行うことができ、作業効率が大幅に向上します。
新機能の強化
2024.2バージョンでは、IoT・組み込み系システムやレガシーシステムへの対応が大幅に強化されました。TCP電文を記録したPCAPファイルを用いてテストクライアントとスタブを自動生成する機能や、UDPソケット通信への新たな対応などが含まれています。この革新により、従来行っていた手動テストを自動化し、より効率的にテスト作業を進めることができます。
AIアシスタントの導入
特に目を引くのは、AIアシスタントが加わった点です。この機能により、チャット形式で質問をすることで、即座に最適な回答が得られるようになります。これにより、情報を探す手間が省け、テストの効率化が進むことが期待されています。また、テスト間の値の引き継ぎ設定が自動化されることで、クリエイティブな作業に費やせる時間が増加します。
運用の効率化
SOAtest/Virtualizeでは、さらにテスト資産の運用やメンテナンスを支援する機能が強化されています。壊れた設定を検出する機能が新たに加わり、静的チェックを通じてメンテナンスの手間が削減されます。保存形式にもYAMLが追加され、より可読性の高いテスト資産の管理が可能となります。
マーケットへの影響
テクマトリックスは、Parasoft社製品の国内総販売代理店として、APIの開発やアプリケーション開発に携わる企業に向けた最適なツールとして、SOAtest/Virtualizeを提供します。今回の新製品は、テスト自動化プロセスを簡略化し、企業の開発効率を向上させることを目指しています。
まとめ
テクマトリックスが新たに提供する「SOAtest/Virtualize 2024.2」は、APIテスト自動化と仮想化の両方の機能を備えています。特に、IoTやレガシーシステムへの対応を強化したことで、様々なシステムにおけるテストの効率化が期待されます。AIを活用した新機能も魅力であり、今後のテクマトリックスの展開が注目されます。