生物多様性保全活動
2021-10-12 12:41:41
企業の生物多様性保全活動を発信する新しい試み
企業の生物多様性保全活動を発信する新しい試み
環境省、経団連、そして経団連自然保護協議会は、次期世界目標「ポスト2020生物多様性枠組」に貢献するために企業の取り組みを広く発信するプロジェクトを始めます。この活動は、企業における生物多様性保全の重要性を認識し、具体的な行動を促すことを目的としています。
生物多様性の喪失はただの環境問題に留まらず、気候変動とも深く結びついたグローバルな課題です。近年の研究によれば、企業が事業を進める上で、生態系サービスからの恩恵を享受している一方で、企業自身が生物多様性を保全するための技術やイニシアチブを持つことが求められています。このため、企業の取り組みが注目されるようになっています。
ポスト2020生物多様性枠組の背景
昨年予定されていたCBD・COP15会議は、コロナウイルスの影響で延期され、2021年10月にオンラインでのパート1が行われ、2022年4月には中国・昆明での対面会議が予定されています。この重要な国際交渉を背景に、次期世界目標に向けた草案が既に公表されており、COP15のパート2での採択が期待されています。
経団連と経団連自然保護協議会は、「経団連生物多様性宣言イニシアチブ」に則り、日本経済界の中で生物多様性を主流化するための活動を続けていく方針です。具体的には、情報発信や啓発活動を通じて、企業の意識を高め、行動を促すことを目指します。
国際的な取り組みと今後の予定
生物多様性に関する国際的な取り組みは、様々な会合やイベントを通じて進められています。2021年9月には、フランス・マルセイユでIUCN世界自然保護会議が開催され、また国連食料システム会議がニューヨークで行われました。これらの会議を通じて、生物多様性の重要性が再認識されています。
2021年10月にはCBD・COP15のパート1がオンラインで開催され、続いて気候変動に関するCOP26やG20も行われました。さらに、2022年にはCBD・COP15パート2が中国・昆明で行われる予定で、これらの国際会議での成果が新たな国際目標の策定に貢献します。
日本の企業が担う役割
今後、日本の企業が生物多様性保全に向けた取り組みを強化することが期待されています。企業は生態系への影響を最小限に抑えながら、持続可能な発展を目指さなければなりません。そのためには、視覚的に訴える動画やウェブサイトを通じて、自身の取り組みを積極的に発信し、他の企業や消費者への理解と協力を得ることが求められています。これにより、日本全体で生物多様性の保全活動を促進していく必要があります。
生物多様性を保全するための企業の役割はますます重要になっています。新たな取り組みを通じて、企業が環境保全に寄与する姿勢が広がることを期待したいものです。
会社情報
- 会社名
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経団連自然保護協議会
- 住所
- 東京都千代田区大手町1-3-2経団連会館22階
- 電話番号
-
03-6741-0981