「Galaxy AI」と「Bixby」の開発秘話
2025-04-07 13:07:27

サムスン日本研究所が語る「Galaxy AI」と「Bixby」の日本語開発の裏側

サムスン日本研究所 特別インタビュー開催レポート



2025年3月31日、サムスン電子ジャパン株式会社(以下、サムスン)は日本における独自のAI技術「Galaxy AI」と音声アシスタント「Bixby」の日本語版開発に関する特別なインタビューを実施しました。このイベントでは、サムスン日本研究所のMobile Solution Lab Artificial Intelligence Part長、赤迫貴行氏が登壇し、技術的な背景や開発にまつわるエピソードを語りました。

サムスン日本研究所の新たな挑戦



これまでハードウェア開発を主な業務としてきたサムスン日本研究所ですが、2023年に初めてソフトウェア開発チームが立ち上げられました。これにより、2024年にリリースされる「Samsung Galaxy S24シリーズ」には、AI技術「Galaxy AI」が日本語対応として搭載されます。また、2025年2月には「Samsung Galaxy S25シリーズ」としてBixbyの日本語版も順次展開される予定です。

Galaxy AIの技術構成



Galaxy AIは、「オンデバイスAI」と「クラウドベースAI」のハイブリッド型で、その強みはプライバシーを守りつつ高精度な処理を実現することにあります。特に日本市場向けには、約2年前から日本のエンジニアが密接に関与し、高い精度の言語開発が行われています。「Galaxy AI」は、音声認識から機械翻訳、音声合成という3つのステップで機能しており、旅行中の会話サポートなど多言語化においても力を注いでいます。

開発スピードの向上



開発拠点を日本に移行したことで、日本語の音声認識エンジンに関しては開発スピードが大きく向上しました。これまでは中国の研究所で行われていたプロジェクトも、日本国内での開発に変更され、多くのネイティブエンジニアによる迅速な問題解決が可能となりました。また、定期的にコンポーネント単位でのバージョンアップも実施されており、品質向上が図られています。

日本語開発の難しさ



日本語には同音異義語や曖昧な表現が多く、開発における課題となっています。例として、音声認識の際に「橋」と「箸」を区別することや、数字や人名の読み方が不統一であったりします。このような日本語特有の性質は、AI開発において非常に難しい課題であることが強調されました。

「Bixby」の革新



次に、Bixbyについても語られました。Bixbyは2023年11月から開発が開始され、主にクラウド上で動作する機能が多いため、多彩なサービスを利用可能にしています。「デバイスの機能呼び出し」や「サービス呼び出し」において、音声認識からタスク実行までをスムーズに行うエンジンはGalaxy AIの基本技術と共通しています。特に、ユーザーのニーズに応じたタスク実行にフォーカスしており、Samsung製品との連携が深められています。

結語



サムスン日本研究所は、今後も高品質な日本語AIの開発を続け、ユーザーの満足度向上に努めていくと語りました。新しい技術が次の10年を切り拓く期待感が高まっています。

【登壇者プロフィール】
赤迫貴行氏は、サムスン日本研究所で日本語Galaxy AI及びBixbyの開発を担当し、品質向上に向けて奮闘しています。彼のリーダーシップの下、AI技術の最前線が進化し続けます。


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