PUE計算WEBアプリ
2015-05-12 06:00:01

エネルギー効率化を支援するPUE計算WEBアプリの提供開始

PUE計算WEBアプリが企業のエネルギー効率化をサポート



近年、企業におけるエネルギーコストが増大し、その影響が経営の重要な一環として認識されています。国際情勢の不安定さや原油価格の上昇、そして円安の影響から、エネルギー価格の長期的な上昇が危惧される中、企業は効率的なエネルギー利用が求められています。特に、ITに関連するコストの削減が課題であり、そのためにはエネルギー利用効率を把握することが重要です。その指標が「PUE(Power Usage Effectiveness:電力使用効率)」です。

PUEとは何か?



PUEは、主にデータセンターのエネルギー効率を示す指標であり、2007年に米国の「The Green Grid」が発表しました。この指標は、データセンターやサーバ室などの電力消費を計測し、IT機器と関連設備の電力利用を分析する際に用いられます。特に、日本のように四季が存在し、季節によって消費電力が大きく変化する場合、継続的にPUEを評価することが運用管理において不可欠です。

新たに登場したPUE計算WEBアプリ



日本電算設備株式会社は、ITファシリティの運用管理に特化した機能を持つWEBアプリケーションを提供してきましたが、この度、PUE計算機能が追加され、エネルギー利用効率を簡単に把握できるシステムを開始しました。既存のユーザは無償で利用可能で、2015年11月末までは全ての機能が無償でトライアル利用できる特典も設けられています。

PUE計算の仕組み



PUEの計算には、IT機器の消費電力とデータセンター全体の消費電力を記録する必要があります。現在は、SNMP通信機能を実装した電力量計測機器が多く提供されており、これを活用することでIT管理者は容易に消費電流を記録できます。このPUE計算WEBアプリは、監視対象数に制限なく無償利用可能な「Zabbix」を利用しており、専用ソフトウェアの購入は不要です。また、消費電力量のデータがシステムによって取得できない場合でも、手動入力による機能も用意されています。

簡単なデータ可視化



アプリ導入後は、PCやタブレットのWEBブラウザを通じてPUEや消費電力量の推移をグラフィカルに視覚化できます。複数のサイトを持つ企業は、統合的にPUEを管理し、運用管理の効率化を図ることができます。さらに、計算したPUEや消費電力量はCSV形式でダウンロード可能で、他のプラットフォームでも利用が可能です。

主な導入先と動作条件



このアプリは、データセンター、金融機関、医療機関、教育機関などさまざまな業種での利用が期待されています。また、動作環境として、Linux系OS、主要WEBブラウザに対応しています。特に、Flash PlayerやJavaなどのアドオンは不要で、導入のハードルが低くなっています。

結論



企業のエネルギーコストの最適化は、今後の経営においてますます重要です。PUE計算WEBアプリはその第一歩として、エネルギー利用効率を可視化し、取り組みを支援します。これを機会に、自社のエネルギー消費の現状を見つめ直し、効率化に向けたアプローチを始めてみてはいかがでしょうか。

詳しい情報やトライアルライセンスの申し込みは、日本電算設備の公式サイトまたはお問合せ先までどうぞ。

会社情報

会社名
日本電算設備株式会社
住所
東京都中央区新川1丁目22番11号永代ビル
電話番号
03-6228-3600

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