日本のコンテンツ、世界へ! 新会社「MAG.NET」設立
2022年には4.7兆円規模に達した日本のコンテンツ海外売上。コロナ禍での巣ごもり需要や海外配信サービスの普及により、日本のマンガやアニメは世界中で人気を博しています。政府も2033年までに海外市場規模を20兆円にする目標を掲げ、「新たなクールジャパン戦略」を推進しています。
しかし、現状では海外における販売チャネルが十分に確立されていません。魅力的なコンテンツが世界中のファンに届かず、機会損失が発生しているだけでなく、海賊版の横行も課題となっています。
このような状況を打開するため、小学館、丸紅、フォレストリンクスの3社は、日本のマンガ・アニメコンテンツの世界展開を目的とした合弁会社「株式会社MAG.NET」を設立しました。
「MAG.NET」が目指すもの
MAG.NET社は、日本のコンテンツの価値最大化を目指し、以下の事業を展開していきます。
- - マンガ・アニメコンテンツを活用したグッズの開発・販売
- - 海外での販売流通網構築
- - 最新テクノロジーを活用したデジタルコンテンツ配信
特に、海外での販売網構築には、丸紅とフォレストリンクスのグローバルネットワークが活用されます。これにより、世界中のファンに直接商品を届ける体制が構築され、海賊版対策にも貢献すると期待されています。
各社の役割
小学館は、出版やアニメ業界とのネットワークを生かし、MAG.NET事業への参画を促進することで、日本のコンテンツ産業のさらなる発展に貢献します。
丸紅は、国内外のネットワークを活用して小売店舗や流通網を構築し、日本のコンテンツ産業の海外展開を推進します。
フォレストリンクスは、海外市場における販売網構築を支援し、日本のコンテンツの海外展開を加速させます。
日本のコンテンツ産業の未来
MAG.NET社の設立は、日本のコンテンツ産業にとって大きな転換点と言えるでしょう。国内外の企業が連携することで、日本のコンテンツが世界中でより多くの人に届き、その価値が最大限に引き出されることが期待されます。
今後、MAG.NET社がどのような取り組みを進めていくのか注目されます。