背景
腹部大動脈瘤(AAA)は、痛みを伴わないまま進行することから、“サイレントキラー”と呼ばれています。日本では、この疾患の破裂によって毎年約3,000人が命を落としています。破裂すると致死率が約70%と非常に高く、一見元気な人でも突然命を脅かされる可能性があります。しかし、腹部大動脈瘤には自覚症状が乏しく、日常生活を送っている中では気づくことが非常に難しいのが現実です。
このような背景から、日本ゴア合同会社は、腹部大動脈瘤の早期発見を促進するために啓発活動を行い、特に多くの方に腹部エコー検査を受けてもらいたいと考えています。これまでの調査から、腹部大動脈瘤は偶然の機会に検査で発見されることが多いという実態があるため、事前に情報を知ってもらい、検査を受ける意識を育てることが急務だとされています。
イベント詳細
日本ゴアは2025年8月21日(木)に、福岡・天神の西鉄福岡駅北コンコースにおいて、「見逃さない!STOP 破裂 AAAプロジェクト2025」と題した啓発イベントを開催します。このイベントでは、腹部大動脈瘤に関する解説が掲載された啓発冊子と、同疾患の危険性を説明した啓発うちわを無料で配布します。参加者には、サイレントキラーと呼ばれる腹部大動脈瘤の危険性に関する情報を提供し、腹部エコー検査の重要性についても知識を深めていただきたいと考えています。
イベントの流れ
- - 日 時:2025年8月21日(木)13:00~17:00
- - 会 場:西鉄福岡(天神)駅北口コンコース
- - 配布物:腹部大動脈瘤啓発冊子、うちわ
このイベントは、腹部大動脈瘤の認知度を高め、医療機関での検査受診を促進するための第一歩となります。日本ゴアは、今後もこのような啓発活動を全国各地で展開し、もっと多くの人々に疾病の理解を深めていただけるよう取り組んでいく予定です。
腹部大動脈瘤とは
腹部大動脈瘤とは、腹部大動脈にこぶができる病気で、こぶが大きくなると破裂の危険があります。特に65歳以上の男性に多く、高血圧や喫煙歴がある方、あるいは家族に同疾患の人がいる人はより危険度が高いとされています。自覚症状のない由縁から、気づかぬうちに進行していくことが多く、見過ごされるケースが多いのが現状です。
特に注意が必要なのは、破裂が起こると多くの場合、手術に至る前に命を落としてしまうため、定期的なチェックが推奨されています。腹部エコー検査は、その手軽で痛みのない方法であり、放射線を使用しないため安全とされています。検査中の動作も簡単で、呼吸を合わせることくらいです。
日本ゴアの取り組み
日本ゴアは、今回の福岡での啓発イベントを皮切りに、今後さらなる啓発活動を展開していく予定です。テレビCMやSNS、YouTubeを通じた広報活動の実施も視野に入れ、多様な形で腹部大動脈瘤の知識を広めていく考えです。また、銭湯や温泉など日常生活に接触しやすい場所でも啓発物品を配布し、健康意識を高める運動も行う予定です。
腹部大動脈瘤という病気を正しく理解し、早期発見へつなげるために、あなたもこの啓発イベントに参加し、必要な検査を受けることを検討してみてください。それが、あなた自身及びあなたの大切な家族を守ることに繋がります。