新春の特別展、菅原健彦展「流転」
2026年1月17日より、東京のギャルリーためながにて、遺作を集めた特別な展覧会、菅原健彦展「流転」が開催されます。この展覧会は、画家の菅原健彦が2011年から2023年までに描いた作品を一堂に展示する機会となります。菅原は本年62歳で急逝し、その才能が今でも多くの人々に愛されています。
菅原健彦の画業と影響
菅原は1962年に東京で生まれ、多摩美術大学で日本画を学びました。若い頃からその才能は認められ、数多くの賞を受賞。彼の作品は、自身の自然に対する深い愛情や畏敬の念を表現しており、多くの人々を魅了してきました。特に、彼が山梨に移住した1996年以降は、古木である神代桜との出会いが彼の創作活動に大きな影響を与えました。自然の生命力に触れて以降は、その衝撃を作品に反映させることに情熱を注ぎました。
菅原の描く作品は、その大胆さと同時に繊細さが特徴です。「倒さ杉」や「窓杉」など、様々な自然をテーマにした作品が展覧会で展示されますが、これらの作品が持つ力強さや美しさは、菅原の視点からしか表現できないものです。彼が自然界に出会い、その神秘的な美しさを画面に描き出す姿勢は、多くのアーティストに影響を与えました。
展覧会の見どころ
ギャルリーためながでの展覧会では、菅原が生前に契約し、共に作品を作り上げた経験が色濃く反映されています。彼の作品は、ただ見るだけでなく、観る者に自然と向き合う感覚を呼び起こします。「流転」というタイトルには、菅原の生き様や自然の循環への深い理解が込められているように感じられます。
2012年に行われたパリでの初個展は大成功を収め、その後も国際的な評価を得るに至りました。最近では、次世代の美術界を牽引する存在として期待されています。展覧会では、これまでのキャリアの集大成とも言える作品が扱われます。来場者は、菅原が今秋に予定していたパリでの個展に向けて探求していた新たな技法やモチーフにも触れることが可能です。
この展覧会は、菅原の芸術観を深く感じると共に、自然に対する新たな視点を観覧者に提供することでしょう。ご来場を心よりお待ちしております。
展覧会詳細
- - 会期: 2026年1月17日(土)- 2月8日(日)
- - レセプション: 1月17日(土)16:00 - 18:00
- - 会場: ギャルリーためなが
- - 開廊時間: 月-土 11:00 – 19:00 / 日・祝 11:00 – 17:00
- - 公式サイト: ギャルリーためなが
菅原健彦という稀有な才能の最後の足跡を、ぜひご覧になってください。