髙島織物110周年記念の新作帯発表会
髙島織物は、設立110周年を祝う特別な新作帯発表会を全国で開催します。このイベントでは、京都を代表する帯メーカーとしての伝統と革新、そして現代的なデザインが融合し、多くの来場者を魅了します。発表会は、9月22日から24日まで東京、11月3日から5日まで京都、12月20日から22日まで広島、そして2024年1月23日から25日まで福岡で行われます。特に注目すべきは、東京会場で行われる「第1回髙島織物デザインコンテスト」の受賞式です。
デザインコンテスト受賞作品の紹介
このデザインコンテストには334名が参加し、素晴らしい作品が多数寄せられました。その中から選ばれたグランプリ作品は、一条咲さんによる「微睡みの春」です。この作品は、静かに訪れる春の日々を、葉や花が虹色に輝き、水面の桜が波紋を描く情景で表現しており、銀の蝶で華やかさを添えています。受賞作品の展示を通じて、現代の感性が伝統的な帯デザインにどう融合するかのプロセスが感じられます。
新作帯の魅力
また、髙島織物が誇る新作帯の数々も紹介されます。特に注目されるのは「研ぎ出し螺鈿」と呼ばれる技術で製作された帯です。これは、和紙の上に樹脂で絵を描き、その後漆や染料、金銀箔を重ねて仕上げられるもので、個性的な表情が楽しめます。そして「青銅箔袋帯」は、古代ローマで作られた美しく透明感のあるガラス器を忠実に再現しています。色とりどりの紋様を織り込む「経錦着尺」は、その歴史的な価値と美しさで多くの人々を惹きつけます。
キモノグラース新作発表会
さらに毎年話題となる「キモノグラース」の新作発表会も併せて行われます。こちらは、伝統を重んじつつも、現代的なデザインを追求した商品が揃う展示です。客層は着物を愛する全ての年代に広がり、幅広いデザインやスタイルを楽しむことができます。
開催概要
新作発表会の日程と会場情報は以下の通りです:
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会場: UltraSuperNew Gallery Tokyo(JR原宿駅から徒歩9分)
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会場: 髙島織物百代織染館(京都駅から車で25分)
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会場: 合人社ウェンディひと・まちプラザ北棟4階ギャラリー(袋町電停から徒歩3分)
- - 福岡会場: 2024年1月23日(金)~25日(日)
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会場: 未定
全会場での入場は無料となっており、開催時間は午前10時から午後5時までです。この機会に、伝統的な織物の魅力を存分に体験してください。
髙島織物について
髙島織物は、大正4年(1915年)に設立されて以来、京都の西陣で長い歴史を持つ帯メーカーです。古典的な美しさを基にしつつ、現代の感性を取り入れた帯作りを追求し続けています。「着る人を彩る」ことを大切にし、代々受け継いできた技と心を生かして美しい製品を提供しています。この記念すべき年に、ぜひ新たな作品との出会いをお楽しみください。