JOGMECと住友商事、豪州蛍石探鉱に出資
日本の資源確保の取り組みとして、JOGMECと住友商事が共同で豪州のTivan Limitedが進める蛍石探鉱事業に参加することを決定しました。このプロジェクトは、Speewah(スピーワー)地域における蛍石鉱床の探鉱を目指しており、将来的には年間約14万トンの蛍石精鉱を生産する計画が立てられています。
共同出資の背景
このプロジェクトのために、JOGMECと住友商事は特定目的会社である日本蛍石株式会社を通じて共同出資を行います。日本蛍石株式会社の代表は平井達社長で、探鉱費用として最大11百万豪ドルをFluorite SPVに出資する予定とのことです。このうち、JOGMECは49%を負担します。この出資により、住友商事は生産物の最大15%を引き取る権利を得ることになります。
蛍石の重要性
蛍石は、冷媒や半導体製造に必要不可欠なフッ酸の原料となる重要な鉱種です。この事業への出資は、日本市場における蛍石の調達先の多様化を図るものであり、今後の安定供給につながることが期待されています。
今後の展望
JOGMECは、金属鉱物資源の安定供給を実現するため、今後も探鉱開発を進める企業に対して積極的な支援を行う方針です。このプロジェクトを通じて、日本への資源供給の安定化を図るとともに、国際的な資源確保のための取り組みを継続していく考えです。
企業概要
日本蛍石株式会社
住友商事株式会社
Tivan Limited
- - 本社所在地: オーストラリア連邦 北部準州 ダーウィン
- - 代表者: Grant Willson
この出資決定は、我が国の重要な資源の確保にむけた一歩として、多くの関係者から注目されています。これからの動向に目が離せません。