新たなAI開発を支える「Qlean Dataset」
Visual Bank株式会社(東京都渋谷区、代表取締役CEO 永井真之)は、同社の傘下にある株式会社アマナイメージズを通じて、AI開発向けのデータソリューション「Qlean Dataset(キュリンデータセット)」を市場に提供しています。このたび、感情を込めた発話データセットの提供が開始され、AI研究や商業利用において飛躍的な利便性が期待されています。
感情を捉えた新しいデータの提供
「Qlean Dataset」は、様々なニーズに対応した商用利用が可能なオリジナルデータのラインナップを提供します。その中でも、今回新たに追加された『感情を込めた発話データセット』は、10代から50代の日本人男女100名による日本語の発話データを含んでいます。特筆すべきは、感情分析に基づく9種類の感情を収録している点です。これにより、AIがより人間らしい感情を認識し、反応できるようになります。
データの特徴
このデータセットには、以下のような特徴があります:
- - データ量:6,800ファイルの音声データ
- - パターン:通常の発話と強い発話の2種類
- - 感情の種類:普通、落ち着き、喜び、悲しみ、怒り、恐れ、嫌悪、驚き、焦りと多彩な情動をカバー
例えば、発話の具体的な例として、「ラジオからこんなニュースが流れてきた」といったセリフがあり、これを基にAIは感情に合った反応を学ぶことが可能です。
ユースケースとしての活用方法
このデータセットは、様々な場面での活用が期待されています。例えば:
1.
コールセンター:顧客の感情をリアルタイムで分析し、より良い応対スキルを向上させる
a. クレームやトラブル時の早期対応を促進
2.
対話型ロボット:家庭用AIアシスタントなどが、話し手の感情を捉えて自然な会話へと導くために必要なデータ
3.
メンタルヘルス支援:発話から得られる情動変化をモニタリングし、ストレスの兆候を把握
4.
音声合成AI:キャラクターの個性を表現するため、感情豊かな発話データを活用
5.
教育コンテンツの生成:感情を伴った発話を使い、非言語的な表現や語学学習に役立てる
スピーディーなデータ提供とカスタマイズ
「Qlean Dataset」では、特定のニーズに応じたデータのカスタマイズも可能です。データレシピという提供形態は、迅速な利用を可能にし、企業にとっての初期投資を抑えられるメリットがあります。このデータセットを使用することで、AI開発のスピードを大幅に向上させることができるでしょう。
安心の利用条件
研究や商用利用に関しても、全てのデータに対して被写体から同意を取得しており、プライバシーポリシーにも対応しているため、安心して利用できます。
まとめ
AI開発の現場で求められるデータニーズにしっかり応える「Qlean Dataset」。感情を込めた発話データセットは、今後のAI技術のさらなる進化に貢献するでしょう。AIが持つ可能性を引き出すこの新たなデータソリューションに注目です。
詳細については、
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