東京都大田区に新たに開設された「メットライフ財団支援ホームホスピス縁(えん)」は、高齢者が最期まで自分らしく生きることを支援するための新たな拠点です。メットライフ生命保険株式会社と日本財団が共同で支援し、これまでに全国で12カ所目の高齢者ホスピスとして注目されています。
施設の特徴と理念
「ホームホスピス縁」の運営を行うのは一般社団法人 縁で、理事長の松本貴久美氏が理念を込めて設立しました。施設は、一軒家をリフォームした温かみのある場所に位置しており、車いす対応のスロープや、 日常生活を支えるための設備が充実しています。入居者同士の交流の場となるリビングルームは、明るく開放的な雰囲気を持っており、交流が生まれることを大切に考えています。
入居者には、日常を支えるケアスタッフが24時間体制で寄り添い、その人それぞれの生活リズムや生きがいを尊重します。松本理事長は「ご縁に感謝し、その人らしく生きるお手伝いをしていきたい」と語り、入居者が心地よく過ごせる環境作りに情熱を注いでいます。
サステナビリティと地域貢献
メットライフ財団と日本財団の連携によるこのプログラムは、高齢者だけでなく子どもたちのための居場所づくりも目指しています。特に高齢化が進む日本社会では、2025年に団塊の世代が75歳以上になると予想されており、医療や介護のニーズが増加する中で、こうしたホスピスの役割はさらに重要性を増しています。地域活性化や支援活動を通じて、持続可能な社会の実現を目指すメットライフ生命の姿勢は、多くの人々にとって希望の象徴と言えます。
開所式の様子
開所式では、メットライフ生命の執行役員や日本財団の責任者などが集まり、施設の開設を祝いました。地域の議員たちも訪れ、住み慣れた地域での介護支援の重要性を強調し、多くの人が安心して過ごせる場所が増えたことを喜びました。
この新しい「ホームホスピス縁」が、地域の総力を結集し、高齢者が安心して自分らしく生きられる環境を提供することに大いに期待が寄せられています。
施設情報
- - 施設名: メットライフ財団支援ホームホスピス縁~えん~
- - 住所: 東京都大田区羽田3-21-12
- - 運営母体: 一般社団法人 縁
- - 特長: バリアフリー設計、愛情あるケア、地域コミュニティとの結びつき