運動習慣の調査から見える日本人の意識と対策の実態
株式会社ニッスイが「運動習慣の実態と意識に関する調査」を実施し、全国の30~70歳代の男女1,000名を対象にその結果を発表しました。2024年8月8日から9日にかけて行われたこの調査は、運動習慣の実情や、有酸素運動・無酸素運動に対する意識、加えて健康的な食事の実践について探るものでした。
調査概要
- - 調査方法: WEBアンケート調査
- - 調査対象者: 全国の30~70歳代の男女計1,000名
- - 調査期間: 2024年8月8日~9日
運動習慣の現状
調査によると、日々運動をしている人は全体の約60%に達し、そのうち毎日運動を行っている人は約30%です。しかし、全体の3人に1人はまったく運動していないという結果も浮かび上がりました。特に高齢者層の70歳代では運動している人が多い傾向にあり、年齢が上がるほど運動意識が高まるのが見受けられました。
筋肉の衰えを実感
全体の約80%が筋肉の衰えを自覚しており、日常生活において運動を取り入れる対策を行っています。具体的には、「帰宅時に歩く」「階段を使う」「動画を見ながらストレッチする」といった方法が報告されています。これにより、日常生活にシンプルに運動を組み合わせていることが確認されました。
運動意識の低さ
さらに、実際の運動において有酸素運動や無酸素運動を意識している人は全体の約2割にとどまり、特に意識していない人が半数以上を占めています。特に速筋と遅筋の認知度も低下しており、運動している人々の4割強、運動をしない人ではほぼ8割近くがその存在を知らないという状況が明らかになりました。これは、高齢者のフレイル(虚弱)のリスクとも関連があるため、注意が必要です。
運動しない理由と健康への意識
運動をしない理由としては、「面倒くさい」「運動が苦手・嫌い」「時間がない」といった声が多く寄せられました。一方で健康維持のため約70%の人が食事に気を配っているとのこと。特に、豆類や大豆製品、野菜の摂取が推奨されており、タンパク質を意識した食事が行われていることが示されています。
ニッスイの取り組み
ニッスイでは、スケソウダラ由来の速筋タンパク質に関する研究を進めており、特別な運動をせずとも速筋を増やす効果が期待されています。このタンパク質を日々の食事に取り入れることで、年齢を問わず筋肉の減少を防ぐ手助けができると考えられています。また、速筋を鍛えることで、日常生活の中での転倒リスクを軽減することが可能です。
今後、ニッスイは水産物の特性を活かし、研究を進めつつ、その成果を社会に還元し、健康的な生活支援に努めていく予定です。
詳細は
ニッスイの公式サイトで確認できます。