AIカメラで進化するバス乗降客調査
最近、ミーク株式会社は、アプリズムが提供する「B-RIO」というバス乗降客調査ソリューションに、自社のIoT向け通信サービス『MEEQ SIM』が全面導入されたことを発表しました。これにより、バス運行にかかわるデータ収集が効率化され、さまざまな利点が期待されています。
「B-RIO」について
「B-RIO」は、バスの乗降口と降車口に設置されたAIカメラによって、利用者の乗降を自動的に検出し、そのデータを分析します。従来の乗降客調査は、手作業で時間がかかり、単発的かつ限定的なデータしか得られないという課題がありました。
しかし、「B-RIO」を利用することで、広範囲なデータが自動的に収集され、バス運行の最適化・改善が可能になります。特に、自動化により、リアルタイムで乗降客の動向を把握できるため、運行における迅速な対応が期待されています。
プライバシーとデータ通信の安全性
「B-RIO」に搭載されたAIカメラは、個人を特定する情報を抽出するのではなく、乗降客の体型などの特徴量データをクラウドサーバーに送信します。撮影された画像はすぐに削除されるため、プライバシーが保護されます。このアプローチにより、技術的な効率性だけでなく、モバイル通信データ量も最小限に抑えられています。
MEEQ SIMの導入背景
ミークは、「B-RIO」プロジェクトの実施に合わせて、特に通信コストを抑えた「上り特化プラン」を新設しました。
この特別プランでは上り通信容量を5GBに設定しており、乗降客数が多い路線においても、通信が途切れることを避ける工夫がされています。万が一、通信容量が不足した場合でも、管理コンソールを通じて簡単に最後の容量を確認し、追加が可能です。
今後の展望
アプリズムは、「B-RIO」の導入を全国規模で拡大し、さらにはさまざまな施設の入退場調査などへの応用を進める予定です。これにより、公共交通機関におけるデータの収集と活用が一層進化することでしょう。
ミークは、アプリズムとの提携を通じて、今後も新たなプロジェクトに参画し、両社のビジネス発展をサポートしていきます。これにより、より多くの地域でスマートなバス運行が実現されることが期待されています。
お問い合わせ
ミーク株式会社に関するお問い合わせは、営業本部までご連絡お願いいたします。
まとめ
『MEEQ SIM』の導入は、アプリズムの「B-RIO」プロジェクトにとって、技術的な革新とともに、実践的なデータ運用を促進する重要な一手となります。今後の進展に目が離せません。