パナソニック エレクトリックワークス社、新たな文化発信基地「Culture Base.」を開設
パナソニック株式会社エレクトリックワークス社が、2025年4月に大阪・西門真地区の厚生施設「厚生会館」をリニューアルし、これを「Culture Base.」と命名しました。この新たな拠点は、従業員が自由に利用でき、活発なコミュニケーションが生まれる場を提供することを目的としています。
福祉と文化の融合
このリニューアルは、DEI(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)を経営戦略の中心に据える同社の方針にもフィットしています。DEIの理念は「誰もが遠慮なく公平に一緒にイキイキ働ける」とされ、多様な価値観を受け入れる職場環境を創出するための取り組みが進められています。この新施設は、社員のWell-Beingを実現するショーケースとしての役割を果たします。
機能性に配慮した設計
1973年から長年にわたり利用されてきたこの施設は、従来の社員食堂を超えるデザインが施されています。食堂の入口には、自社開発の混雑緩和システムが設けられ、当日のメニューと混雑状況をリアルタイムで表示。これにより、利用者が快適に食事を楽しむことができるよう配慮されています。また、車椅子ユーザーもスムーズに通行できるように配慮した広い通路や、食事提供カウンターの適切な高さも考慮されています。
特に注目すべきは、同社の社内施設として初めて導入されたオールジェンダートイレ「みんなのトイレ」です。このトイレは、多様性を尊重し、誰もが気軽に利用できる空間を提供します。洗面ホールには、円形や曲線を取り入れたシンボリックな洗面カウンターが設置され、安らぎを感じられるデザインが施されています。
コミュニケーションの活性化
2階には、「自分を発掘できる公園」というコンセプトのもと、社員同士の交流を促進するスペース「リトリートマルシェ」が設けられています。このスペースでは、自由にイベントが開催でき、コミュニケーションの場としても機能します。映像、照明、音、香りが統合された空間演出システムにより、リラックスしながら創造的な活動が行える環境が整っています。
さらに、3階には宗教的多様性に配慮した祈祷室を新設し、多様な信仰に応える設計がなされています。これにより、働く人々が精神的な安らぎを得ることができるよう配慮されています。
今後の展望
この施設は、社員食堂にとどまらない多様な活用が可能です。働き方の多様化に応じた改装により、従業員同士のコミュニケーション向上とWell-Beingの促進を図ります。今後は、同じ構内に拠点を持つ約7,000人の従業員が「Culture Base.」を利用する予定です。
新しい文化の発信基地として期待されるこの施設は、パナソニック エレクトリックワークス社の未来の働き方を支える重要な拠点となるでしょう。今後の取り組みに期待が高まります。