安全なアルバイトを目指す取り組み
2025年7月9日、長野県上田市にある中央公民館にて、アルバイト情報サイト『マイナビバイト』が長野県警と連携し、高校生を対象にした闇バイト防止の講座が行われました。この授業には、つくば開成学園高等学校上田学習センターの生徒45名が参加しました。
背景
近年、SNSやインターネット上には多くのアルバイト情報が溢れていますが、その中には「闇バイト」と呼ばれる危険な求人も存在しています。特に高校生たちは長期休暇を利用し、アルバイトを探す機会が増えるため、そのリスクに警戒する必要があります。マイナビバイトの調査によれば、多くの高校生がSNSで怪しい求人を見かけたことがあると答えています。この状況を受けて、マイナビバイトは高校生向けに「アルバイト探しセミナー」を開催しており、今回はその一環として長野県で初めての授業を実施しました。
セミナーの内容
この授業は二部構成で行われました。第一部では、「安全にアルバイトを探すために気を付けてほしいこと」と題し、長野県警からの情報提供が行われました。映像を使って闇バイトのリスクを説明し、具体的な注意点を分かりやすく伝えました。その後、参加者たちはクイズ形式のワークショップに分かれ、実践的な学びの時間を持ちました。
第二部では「アルバイト経験から得られる社会人スキル」というテーマで、就職活動に備えるためのエピソード作成の授業が行われました。生徒たちは、自分の経験をどのように言語化すればよいかを学び、実際に考える時間も与えられました。
参加者の感想
授業に参加した生徒たちからは多くのポジティブな感想が寄せられました。ある生徒は、闇バイトに遭遇した場合には周囲の大人に相談することの大切さを感じたと述べました。また、求人における「怪しい単語」に初めて気づいたことや、特有の条件がどのようなものであるかを学べたことへの感謝の声も多く聞かれました。
講師のコメント
つくば開成学園の小日向先生は、高校生にアルバイトの危険性を実感してもらえたことを嬉しく思い、困難に直面したときに周囲に相談する力を育てることの重要性を語りました。また、長野県警の関課長補佐は、若い世代が闇バイトのリスクにさらされやすい現状を述べながら、冷静な判断を促しました。
今後の展望
『マイナビバイト』の責任者は、今後もユーザーに安全な求人情報を提供することに注力し、高校生を含む多くの人々が犯罪に巻き込まれないようサポートを続ける意向を示しました。また、マイナビでは、社会全体の安全意識を高めるための取り組みを強化し、未来を担う世代を守るために努力していく方針です。
このような取り組みを通じて、長野県内での安全なアルバイト環境を整えるための第一歩が踏み出されました。参加した生徒たちの今後の成長と活躍に期待が寄せられています。