岩手・釜石市が脱炭素先行地域に選ばれた背景とNTTの取り組み

地元の取り組みを支えるNTTアノードエナジー

日本全国で脱炭素推進が叫ばれる中、ちょうどその潮流に乗る形で、岩手県の釜石市が環境省の「第5回脱炭素先行地域」に選定されました。この選定は、地域の未来を見据えた先進的な取り組みの結果であり、NTTアノードエナジーがそのプロセスを支えていることが大いに注目されています。

釜石市とNTTアノードエナジーの関わり

NTTアノードエナジーは2022年から、地方自治体向けの「地産地消率向上サービス」を通じて、地域の環境保全や持続可能な発展をサポートしています。このサービスを活用し、釜石市では「釜石版サステナブルツーリズム」というプロジェクトが立ち上げられ、地域の脱炭素化が進んでいます。

このプロジェクトでは、観光資源や地元の特産品を生かしつつ、環境に優しいエネルギーの利用促進などに取り組まれています。地域の特性を活かしたこのプロジェクトが、全国へ波及する「実行の脱炭素ドミノ」となることが期待されています。

NTTアノードエナジーの役割

NTTアノードエナジーは、岩手県釜石市が脱炭素先行地域に選定されるための共同提案者として活動しています。今後はNTTグループとのさらなる連携を強化し、地域の脱炭素化を支援していくところです。地域内でのエネルギー需給のバランスを保ちながら、2050年を目指して実質的なCO2排出ゼロを達成するための基盤を整えます。

地産地消率向上サービスの内容

このサービスには、以下のような取り組みが含まれています：
1. 太陽光発電と蓄電池の活用
　災害に備えたレジリエンスの強化を目指し、初期投資なしで契約できるオンサイトPPAやオフサイトPPAを提供します。
2. 地域新電力の構築
地方自治体が所有する施設や遊休地に再生可能エネルギーを設置し、地域での効率的な電力供給を実現します。
3. エネルギーハーベスティングの導入
地域内のエネルギー需要と供給を統合するための蓄電池やエネルギーマネジメントシステムを提供します。
4. EV充電サポート
EVや充電器設置に伴い、電気料金のコストを抑えるサービスを展開します。