ルネサスエレクトロニクスが誇るRZ/Gシリーズを支える新サービス
2020年3月12日、株式会社大阪エヌデーエスは、ルネサスエレクトロニクス社製の「RZ/Gシリーズ」向けに組込みLinuxプロフェッショナルサービスを提供することを発表しました。この新しいサービスにより、産業機器の開発を加速し、ユーザーが直面する課題の解決を目指します。
本サービスは、組込みLinuxを用いた開発において、特に車載や産業機器の分野での豊富な経験を基にしています。RZ/G1およびRZ/G2シリーズは、工場の自動化やデジタル家電など、多様な産業において高い性能を発揮します。これらのプロセッサは、1GHzを超えるArm Cortex-Aコア、3Dグラフィックエンジン、また、Full-HDや4Kのビデオエンジンを搭載し、迅速なデータ処理を実現しています。
さらに、RZ/GシリーズにはThe Linux FoundationのCIP(Civil Infrastructure Platform)による長期サポートが付与されています。これにより、10年以上にわたる安定した運用が約束され、信頼性の高いLinux環境が構築可能です。これに対応したLinuxパッケージは、動作確認済みのソフトウェアや開発ツールを一括提供し、効率的な開発体制をサポートします。
特に産業機器においては、ミッションクリティカルな機能が求められる場合が多く、大阪エヌデーエスはRSpec認証機能を通じて、組込みLinuxの専門的なサービスを提供し、安心して利用できるソリューションを展開しています。今後は、オートメーションやHMIシステムを搭載した広範な製品でRZ/Gシリーズを採用するメーカーに対し、エンジニアリングサービスやIoT Ready Solutionを通じて、リアルタイム性と信頼性の確保に貢献をしていく方針です。
ルネサスエレクトロニクスのIoT・インフラ事業本部の加藤茂樹氏は、「今回は、大阪エヌデーエスがRZ/Gシリーズ向けに組込みLinuxプロフェッショナルサービスを提供開始されたことを非常に歓迎します。今後とも、両社の協力を強化し、お客様のニーズに応えるためのさまざまな取り組みを進めていきます」と語っています。
また、株式会社大阪エヌデーエスの戸井田穰取締役もコメントし、「信頼性向上が求される時代、動作検証済みのソフトウェアを基にしたサービスを提供し、産業機器のセキュリティ面などで貢献できると確信しています」と期待を寄せました。
このように、RZ/Gシリーズ向けの新しい組込みLinuxプロフェッショナルサービスは、ただのソフトウェア開発に留まらず、製品の市場投入を加速化させ、将来的に求められる信頼性基準に応え続けることでしょう。技術革新を推進するルネサスと大阪エヌデーエスの連携によるこの新サービスに、さらなる注目が寄せられています。
詳細情報
RZ/G Linuxプラットフォームに関する詳細は、
こちらをご覧ください。また、RZ/Gシリーズに関する組込みLinuxサービスについては、
こちらにて情報が提供されています。
最後に
新しい技術を利用し、ますます便利になっていく製品とサービス。ルネサスエレクトロニクスと大阪エヌデーエスの取り組みは、これからの産業界に大きな影響を与えると期待されます。私たちもその進化を見守りながら、さらに注目していきたいと思います。