新たなイノベーション
2023-12-21 10:00:03

日本初のオープンイノベーションインフラ「Cross Capital」の設立

日本初のオープンイノベーションインフラ「Cross Capital」の設立



2023年10月、企業向けのイノベーション支援を目的とした新しい資金調達の形、「Cross Capital I Limited Partnership」(通称CC1)が設立されました。これは、日本企業が革新を実現するための重要なステップとなるでしょう。特に注目されるのは、第一号ファンドであるこのプロジェクトが、Fund of Funds(FoF)という形態を採用している点です。これにより、事業会社は、海外の有力VCに比べて少ない資金で多くのスタートアップにアクセスできるようになります。

事業会社とスタートアップの関係構築



Cross Capitalの魅力の一つは、参加企業が主に必要とする投資額の1/3から1/10で、多数のスタートアップと関わる機会が得られることです。このプロジェクトでは、組織の成長を図るために、人材を送り込むプログラムも用意されています。さらに、Cross Capitalは参加企業に対して、オープンイノベーションを進めるためのノウハウを提供し、協業テーマの整理や新たなビジネスモデルの構築をサポートします。

オープンイノベーションの拡充



Cross Capitalは、日本の産業界において必須の変革をサポートするために設立されました。富士ソフト株式会社の坂下代表取締役社長が「日本で初めての取組みであるFund of Fundsを活用したオープンイノベーションインフラに第一号LPとして参画できることを、心より歓迎いたします」とコメントしているように、まずはこの一歩が日本の可能性を広げるきっかけになるでしょう。

CEOの中村貴樹氏は「私たちの目標は、日本と世界のスタートアップエコシステムをつなぎ、クロスボーダーでのイノベーションを生み出すことです」と語ります。彼は、実行が難しいという企業の声を受けて、「持続的に解決するためのインフラを構築することが重要だ」とも述べています。

ファンドの具体的な運用内容



Cross Capital I Limited Partnershipの運用総額目標は1億ドルを超え、運用期間は10年間です。このファンドは、特に新規事業開発を強化するために、企業が抱える課題に対して直接的に支援を提供し、その実行力を高めることを目指します。参加企業は、新たなビジネスチャンスを見つけ、既存事業の強化に役立つ情報やパートナーシップの形成に寄与するでしょう。

今後の展望



Cross Capitalの設立により、日本企業が持つ潜在的な力を引き出す必要な基盤が整いつつあります。これからの日本企業は、単に国内市場だけでなく、グローバルな視点での革新を追求することが求められます。その中で、Cross Capitalは未来のビジネス環境を一変させる重要な役割を果たすことが期待されています。日本の企業やスタートアップがこの新しいインフラを活用し、共に成長する姿が待望されています。

私たちがこの新たな戦略の中でどう進化していくのか、今後の展開に注目です。

会社情報

会社名
Cross Capital Pte. Ltd.
住所
20 ANSON ROAD #11-01 TWENTY ANSON SINGAPORE (079912)
電話番号

関連リンク

サードペディア百科事典: 富士ソフト Cross Capital 中村貴樹

Wiki3: 富士ソフト Cross Capital 中村貴樹

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。