ドコモのAI技術を最大限に活用した新たな広告手法「カード発行予測ターゲティング」
最近、株式会社D2Cとその関連会社D2C Rが、NTTドコモが保有する豊富なデータを活用した広告ソリューション「カード発行予測ターゲティング」の成果を発表しました。このサービスは、ドコモの独自AIエンジン「docomo Sense®」を用いて、効果的な広告配信を実現することを目的としています。特に、クレジットカード業界を対象にしたこのソリューションは、昨春から提供が開始され、多くの注目を集めています。
「カード発行予測ターゲティング」の仕組み
「カード発行予測ターゲティング」は、ドコモが保有するアプリダウンロードログやアンケートデータなど、豊富なユーザーデータを基にしています。このデータを土台に、AIを駆使してクレジットカードと親和性が高く、発行率が高いユーザーをピックアップすることが可能です。これにより、広告主は自社の顧客データに頼らずに、広範囲なターゲット層に向けた施策を展開することができるのです。最大の利点は、効果的かつ効率的に新規会員の獲得を進める点です。
実績の詳細と効果
今回公開された実績資料には、特に注目すべき成功例が含まれています。広告配信において、ドコモのメール型広告メッセージ「メッセージS」を使用し、上位層のユーザーにアプローチした結果、発行数が他のセグメントと比較して、なんと約3倍に跳ね上がりました。さらに、発行単価も約30%のコストダウンを実現したとのことです。これは「カード発行予測ターゲティング」の精度の高さを示すものであり、広告投資対効果を大幅に引き上げることに成功したと言えるでしょう。
資料の無償公開と今後の展望
D2Cグループは、この成功に基づき、無償で「カード発行予測ターゲティング」の実績値をまとめた資料を公開しています。この資料には、初めてこのサービスを利用する方にも理解しやすい情報が盛り込まれており、今後のマーケティング戦略に役立つ内容となっています。興味のある方は、公式サイトから資料請求が可能です。
D2Cグループは、今後もNTTドコモが保有する1億以上の会員データを基に、高精度なターゲティングを活かした商品開発やサービス提供に取り組む方針です。多様化する広告主のニーズに応えるべく、進化を続けていくことでしょう。
D2Cグループの背景と強み
D2Cグループは、データを起点とするマーケティングソリューションの企画開発に携わって来た企業で、NTTドコモ、電通、NTTアドの三社合弁により2000年に設立されました。デジタル領域を中心に、幅広いマーケティング支援を提供しており、戦略立案からメディアプランニング、データ活用に至るまで、多様なサービスを展開しています。なお、D2C Rでは、企業の良質なコンテンツの普及を目指し、生活者の生活を豊かにするためのデジタルマーケティングサービスを積極的に提供しています。
今後の「カード発行予測ターゲティング」の活用が、クレジットカード業界に新たな風をもたらすことに期待が高まります。