FastlyとMicrosoft Azureが新たな提携を発表
2019年4月8日、サンフランシスコでFastlyがMicrosoft Azureとのネットワーキング分野での新しい提携を発表しました。この連携により、FastlyのエッジネットワークがMicrosoft Azureに直接接続され、予測可能かつコストパフォーマンスの良い接続が提供されます。これは両社の持つ透明性の重視と顧客優先の姿勢に基づいています。
現代のビジネス環境では、複雑なユーザーエクスペリエンスに対応するために、企業はネットワークプロバイダー間の強固な連携を必要としています。消費者の要求は高まり、オンデマンドストリーミングや即時配達を求める中で、企業は多様なニーズに応じた柔軟なサービスを求めています。
また、ライブストリーミング技術を持つWowzaなどの企業もマルチプロバイダーのアプローチを採用しています。Wowzaのエンジニアリング担当副社長であるBarry Owen氏は、「FastlyのパフォーマンスがAzureと連携することで、我々は必要とする規模と経済性が実現できる」と述べており、この新たな提携が業界に与える影響を強調しています。
FastlyとAzureの連携は、Azure ExpressRouteを通じた高速な接続により実現されます。これにより、両社の顧客にとって、最適化されたトラフィックフローが提供され、コスト効率の高い環境が実現します。特にメディアやエンターテイメント企業においては、毎月提供される大量のコンテンツをスムーズに取り扱えるメリットがあります。
Fastlyの創業者兼CEOであるArtur Bergman氏は、「お客様や市場から高い評価を受けることで、複数のプロバイダーを活用する戦略の重要性が増しています。Azureとのダイレクト接続により、企業はトラフィックコストを心配することなく技術革新を進めることが可能になります」と語っています。
この提携により、FastlyとMicrosoft Azureは次の技術的なメリットを提供します:
1.
コストパフォーマンスの向上: ExpressRouteを介してAzureと直接接続し、高速で経済的なサービスを提供。
2.
移行の合理化: 接続性の統合により、マルチクラウドおよびハイブリッド環境への移行が容易になります。
3.
リアルタイムモニタリング: Fastlyのリアルタイムログストリームを利用して、企業はトラフィックや使用状況に関する詳細データを取得し、問題が発生する前に対処できます。
4.
インフラニーズの軽減: Azureからの重複リクエストを削除し、エッジでのキャッシュ処理を効率化することで、技術的な複雑性が軽減されます。
Microsoft社のAzureストレージ、メディア、エッジ担当副社長、Tad Brockway氏は「Fastlyとの連携で、エッジやMicrosoft Azureを多くの顧客に提供できることを喜ばしく思っています」と述べています。
さらに、FastlyとMicrosoftは、エッジクラウドプラットフォームをAzure Data Explorer、Azure Blob Storage、Azure Event Gridと連携させ、ほぼリアルタイムのデータアナリティクスソリューションを提供する計画も発表しました。この提携の詳細については、Fastlyの公式サイトを参照してください。
Fastlyは、2011年に設立され、多くの国内外の企業に採用されています。日本国内では、日本経済新聞社やメルカリ、クックパッドなどが利用しており、グローバルではAirbnbやGitHub、The New York Timesなどがその技術を活用しています。Fastlyのエッジクラウドプラットフォームは、スケーラブルで安全なデジタル体験を提供するための強力なサポートを提供します。
詳細な情報は、
Fastly公式サイトおよびTwitter
@FastlyJapanでご確認ください。