シロが新たな仲間を迎え入れ
2025-11-17 15:29:51

株式会社シロ、若年性認知症の松本健太郎さんを社員に迎えた取り組み

株式会社シロ、若年性認知症の松本健太郎さんを社員に迎え入れ



株式会社シロは、社員のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を重視しており、様々な背景を持つ人々が活躍できる職場づくりを進めています。この度、新たに若年性アルツハイマー型認知症と診断された松本健太郎さんを社員に迎えることが発表されました。

松本さんは、北海道に在住で、以前は別の企業において約30年間勤めていましたが、病気による家族への負担を軽減するため、北海道砂川市に移住を考えていたところ、株式会社シロのブランドプロデューサーである今井と出会いました。今井は松本さんの笑顔と前向きな姿勢に感銘を受け、一緒に働くことを切望したと語っています。

株式会社シロの代表取締役・福永敬弘は、松本さんの採用理由について、「若年性アルツハイマー型認知症は就労が難しいとの社会的な先入観を変えたい」とし、病気と診断された後も働くことができる環境を広めることを目的としています。松本さん自身も、企業に対して「認知症の早期発見を促し、診断後も雇用の機会を与えてほしい」とのメッセージを発信しています。

松本さんが勤務する「みんなの工場」は、多くの訪問者が集まる場所であり、地域の子どもたちに向けた製造工程の見学や体験を通じて、ものづくりの楽しさを伝える取り組みを行っています。松本さんは「ほっかいどう希望大使」としても活動しており、若年性アルツハイマー型認知症への理解促進に努めており、未来の世代にもそのメッセージを伝えています。

若年性アルツハイマー型認知症の現状



若年性認知症は65歳未満で発症する認知症で、原因は主に「脳血管性認知症」と「アルツハイマー型認知症」に分けられます。松本さんが診断されたアルツハイマー型認知症は、脳内に異常なたんぱく質が蓄積され、神経細胞が破壊されることによって引き起こされます。主な症状として、記憶障害や判断力の低下がありますが、就業機会は非常に厳しく、実に67%の人が仕事を失う状況です。

希望をもたらす「ほっかいどう希望大使」



松本さんは2024年4月に施行される認知症基本法に基づく「ほっかいどう希望大使」に任命されており、認知症に関する正しい知識を広める活動に取り組んでいます。この役割を通じて、認知症当事者やその家族に希望を与えることを目指しています。講演会を開催し、認知症に対する理解を深めるための意見提案なども行っています。

松本さんのコメント



松本さんは、シロとの出会いが転職の大きなきっかけであったと話しています。他の職場では受け入れが難しい環境での転職を果たし、家族との協力のもと、認知症でもできる仕事を通じてまだまだ社会に貢献できることを示す意欲を見せています。また、「人は皆、できることを持っている。その特性を生かせる環境があればこそ、職場で活躍できる」と信じています。松本さんの取り組みによって、認知症患者への理解が進み、より多くの企業が釘付けされることを期待しています。

今後も株式会社シロは松本さんの活動を通じて、社会全体の意識向上に寄与する取り組みを推進していく方針です。多様な背景を持つ仲間たちが共に成長し、理解し合う社会の実現を目指し、日々の努力が続けられています。


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会社情報

会社名
株式会社シロ
住所
東京都港区北青山3-6-7青山パラシオタワー8F
電話番号
03-6805-0220

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