日本酒輸出最高記録
2021-11-05 10:00:09
日本酒の輸出金額が12年連続で最高記録を達成!その裏側とは
日本酒の輸出がついに新たな高みに!
2021年度の日本酒の輸出金額が、なんと約275億円となり、12年連続での最高記録を樹立しました。この成績は、昨年度に比べて113.9%の増加を示しており、数量面でも前年比103.7%と順調です。国際的に見ても、日本酒の人気が高まる背景が伺えます。
変化する海外の市場環境
昨今、コロナ禍からの回復を背景に、多くの海外レストランが営業を再開しました。それに伴い、和食とともに日本酒の需要も急増しています。この需要の高まりは、東京2020オリンピックの影響も大きいとされ、和食の魅力が再認識されています。また、各国で日本酒の輸入に取り組むインポーターやディストリビューターの増加も、輸出拡大の一因とされています。日本酒を愛するファン層の拡大も忘れてはならない要素です。
一方、海外の酒類コンクールでは、初めて日本酒部門が設立されるなど、認知度アップにもつながっています。このような流れは、日本酒造組合中央会の努力の賜物です。彼らは国際的な場においても、日本酒を広める活動を積極的に進めています。
国別輸出実績のトレンド
特に、中国と香港が日本酒の輸出先として大きな役割を果たしています。香港の市場は2011年と比較すると驚異的な426.4%の伸びを示しており、日本酒に親しむ人々が増加しています。これは、日本酒のさらなる人気を裏付けるデータでもあります。
日本酒の楽しみ方の拡充
現在、日本酒造組合中央会の理事である宇都宮仁氏も地域文化の発展のための取り組みを強調しています。コロナ禍で人との接触が減ったものの、オンラインイベントが普及することで、酒蔵と海外の消費者の距離が縮まり、日本酒を巡る情報は以前よりも活発になっていると感じているとのことです。
さらに、日本の酒情報館でも、常時100種類以上の日本酒を楽しめる機会が提供され、多くの訪問者で賑わっています。観光客が来るチャンスが減ったという状況でも、ウェブ上での情報提供や試飲イベントは続いており、国内外からの注目が集まっています。
世界進出のための新たなステップ
日本酒造組合中央会では、ユネスコの無形文化遺産登録を目指す活動も始めています。今後、日本酒の文化を海外で認知されることに心を砕き、英国の植物園で開催された「Japan After Hours」イベントでも日本酒を提供し、好評を博しました。これにより、多くの参加者が日本酒に興味を持ち、飲んでもらうことができました。
サポートデスクの吉武理恵氏は、知識よりも感動を与えることが重要だと語ります。日本酒の提供を通じて、消費者との直接的な触れ合いを大切にし、実感を伴った体験を提供することが、今後も求められています。
結論
日本酒の輸出金額が最高記録を達成した背景には、コロナ禍からの回復、国際的な認知度の向上、そして消費者との結びつきの強化があります。この流れは今後も続くと考えられ、さらに多くの人々に日本酒の魅力を伝える機会が増えることを期待しています。日本酒の未来は明るいと言えるでしょう。
会社情報
- 会社名
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日本酒造組合中央会
- 住所
- 東京都港区西新橋1丁目6番15号日本酒造虎ノ門ビル
- 電話番号
-
03-3501-0101