冷凍食品の需給管理
2025-02-04 10:24:48

日清製粉ウェルナがAIで冷凍食品需給管理を自動化するシステムを開発

AIを活用した冷凍食品の需給管理自動化システム



日清製粉ウェルナは、AI技術を駆使した「冷凍食品の需給管理自動化システム」を開発しました。このシステムは、今後2024年10月より実際に運用が開始されるので、食品業界における供給体制に新たな一石を投じることが期待されています。

このプロジェクトは日清製粉グループの株式会社日清製粉ウェルナと株式会社グリッドの協力により実現しました。グリッドはAIを用いたシステムの開発を手がけており、今回は日清製粉ウェルナが抱える冷凍食品の需給管理の課題を解決するためのシステムを共同で開発しました。

システム開発の背景


日清製粉ウェルナの工場では、受注や出荷、在庫といった多様なデータを基に冷凍食品を生産・管理しています。しかし、これまでの計画策定は専門の担当者が行っており、その負担はとても大きいものでした。そのため、業務の自動化が強く望まれていました。担当者が予測しなければならない計画はなんと約1800パターンにも及び、これが作業の属人化や、担当者不在時のリスクを生み出していました。そこで、AI技術を採用した新システムが開発されたのです。

システムの特長


需給計画と在庫転送計画の自動立案

新しいシステムは、過去の出荷および受注のデータを解析し、未来の需給見込表を作成します。これに基づいて、在庫数や工場の稼働スケジュールを考慮した計画が立案されます。また、倉庫間の配車依頼や在庫移動計画も自動的に策定され、オペレーションの効率が飛躍的に向上します。従来の計画策定にかかっていた時間が約3日から1日へと短縮され、在庫転送明細作成の時間も大幅に削減されます。月間50時間分の業務時間が削減できるという結果も報告されています。

柔軟な対応能力

本システムは、担当者が使い慣れた形式で計画を出力し、状況に応じた修正が可能です。これにより、急な需要の変動にも柔軟に対応できる仕組みを構築しています。突発的な事象が発生した場合でも、担当者が介入して調整を行えるため、安心して運用ができる環境が整えられています。

今後の展望


日清製粉ウェルナは、この新しいシステムの導入を契機に、デジタルトランスフォーメーション(DX)をさらに推進し、効率的で安定的な製品供給を引き続き目指していくとのことです。食品供給の現場でのAI活用は、今後も進化し続けるでしょう。

この新しいシステムがもたらす成果には期待が寄せられており、食品業界の効率化や安定供給に向けた取り組みとして注目されています。提供する情報や商品の質が向上することで、消費者への満足度もまた高まることが期待されます。今後の進展に目が離せません。



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会社情報

会社名
株式会社日清製粉グループ本社
住所
東京都千代田区神田錦町一丁目25番地
電話番号

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