アルコールゼロでも本格派！『シニャチュール』が業界を驚かせた試飲結果

株式会社モトックスが展開するフランスのアルコールゼロワイン『シニャチュール』が、全国7か所で開催されたブラインド試飲会で驚くべき結果を残しました。この飲料は、アルコール度数0%でありながら、なんと86%以上の業界関係者がアルコール入りワインと誤認したのです。

ブランド背景とミッション

モトックスは、「ワインのある暮らしに貢献する。」というミッションを掲げ、大阪府東大阪市に本社を置く酒類専門商社です。ワインの文化を広めることを目指し、2015年からは特に「ピエール・ゼロ」というブランド名で、アルコールゼロでありながら高品質な飲料を展開しています。ランチタイムや普段のカジュアルなシーンでも気軽に楽しめるワイン文化を提案し、非アルコール飲料の新しいスタンダードを築こうとしています。

ブラインドテイスティングの意義

モトックスは、なぜわざわざブラインドテイスティングを行ったのでしょうか。それは、既存のアルコールゼロワインに対する偏見を打破するためです。多くの人が、アルコールゼロ飲料は代替品や妥協品と考えがちです。しかし、シニャチュールはその品質を証明するため、専門家の目で見ても本物のワインに劣らないことを示したかったのです。試飲の結果、84％の回答者が「これはアルコール入りワインだ」と認識しました。

試飲会の詳細

試飲会は2025年8月から11月まで全国7か所で実施され、201名のプロフェッショナルが参加しました。参加者には、提供されたワインのアルコール度数を推定してもらい、その結果、たった15.4％の人しか「これは0％だ」と認識しなかったのです。これは、アルコールゼロの品質の高さを証明する結果といえます。

シニャチュールの魅力

『シニャチュール』は、シャルドネ100%の脱アルコールワインとして、ブドウの本来の風味を忠実に残しています。味わいが豊かで、まるで本物のワインを楽しんでいるかのような体験が可能です。モトックスは特に、以下の2つの技術に注力しています。
1. 無添加のブドウ果汁
- 補助的な香味成分を一切使用せず、原料ブドウの風味を最大限に引き出します。
2. 減圧蒸留法
- 低温で穏やかに蒸留し、アルコールを除去する際にも香りや味わいを保っています。

この2つのポイントが、シニャチュールに「本物のワイン」の風格を与えています。

今後の展望

モトックスは今後もシニャチュールを通じて、アルコールゼロ文化を広げていく方針です。新たなペアリングイベントを開催し、ワインとノンアルコール飲料が並置される時代を目指します。また、レストランでの飲み物のオプションとして、ノンアルコールスパークリングワインが当たり前となる未来を描いています。

ピエール・ゼロの誕生

ピエール・ゼロは、フランス南部ラングドック地方のピエール・シャヴァンによって開発されました。創業者のマチルダ・ブラシャン氏は、子どもを持った経験から「アルコールだけを取り除いたワインを開発したい」と想いを胸に取り組みました。彼女の情熱から生まれたこのブランドは、世界中のレストランでも採用されるなど、国際的にも高く評価されています。