新たな飲食体験を提供する「menuR」
新型コロナウイルスの影響で、テイクアウトやデリバリーサービスが普及する中、飲食店のメニュー選びが難しくなっていることをご存知でしょうか。注文する際に、写真だけでは商品のサイズ感や質感がつかめず、届いた商品がイメージと違ったという経験、皆さんにもあるのではないでしょうか。
そんな問題を解決するために、AR(拡張現実)技術を採用した新サービス「menuR(メニューアール)」が登場します。このサービスは、飲食店のメニューを実物大でリアルに表示するため、サイズ感や質感を直感的に把握することが可能です。これにより、テイクアウトや店内でのメニュー選択がよりスムーズに行えます。
「menuR」誕生の背景
「menuR」の開発に至った背景には、コロナ禍によって急激に増えたテイクアウトやデリバリーの需要があります。多くの人々が新しい飲食体験を求めてさまざまな店を利用する中、初めての店でのオンライン注文に対しては、どうしても不安が伴います。特に、チラシやウェブサイトに載っているメニュー画像からは、料理のサイズ感やボリュームを正確に把握することが難しく、実際に商品が届いたときに「思ったより小さかった」「ボリュームが少ない」といった楽しくない驚きにつながることもしばしばです。
「menuR」は、そんな問題を解消するために、AR技術を駆使し、実際の大きさそのままでメニューを視覚化します。利用者は、近づけたり遠ざけたりすることで、さまざまな角度から料理を見ることができ、質感もリアルに再現されているため、より具体的なイメージを手に入れることができます。これにより、食事を選ぶ待ち時間もワクワクする体験に変わるのです。
使用方法と展開店舗
「menuR」の使い方は非常にシンプルです。専用のメニューサイトにアクセスし、画像をタップすることで、目の前の空間にARメニューが現れます。これにより、実際にはどれくらいのサイズなのかを、目で見て確認できるのです。現在、初めて導入されている店舗は、「東北うまいもの酒場 プエドバル」です。この店舗では、絶品ローストビーフ丼のARメニューが楽しめます。
店舗情報は以下の通りです:
- - 住所: 東京都足立区千住旭町41-14 第一ビル1F
- - 電話番号: 03-6806-2400
- - URL: プエドバル - menuR
「menuR」は、飲食店がARを実装するのに必要な手順を簡素化しています。サービス提供側は、ARで表示したい食品の撮影と3Dデータ化を行うだけで、メニューサイトへの反映もスムーズに行えるのです。
会社情報と今後の展望
この革新的なプロジェクトを手掛けているのは、2020年に設立された「ワクザワ」です。代表の黒澤恒大氏が率いるこの企業は、ARやVR技術を活用したさまざまなサービスを展開しています。
今後「menuR」は、飲食業界にとどまらず、さまざまな業種においてもその利用が期待されています。5G時代の到来とともに、ARを始めとしたxR技術がますます発展し、私たちの日常生活を豊かにしていくことでしょう。さらに多くの店舗に導入が進むことを期待しています。