自覚しきれないシワが印象に与える影響を探る研究成果

散在シワが肌と印象に与える影響とは

ポーラ・オルビスグループの一員であるポーラ化成工業株式会社は、顔のシワに関する新たな研究成果を発表しました。これは、シワができると認識されていない部位にできる「散在シワ」が、肌の印象やその人自身の印象にどのように影響を及ぼすかを探るものです。

散在シワとは？

研究によると、顔には多くの部位がシワの可能性を持ちながらも、実際にはそのシワが意識されていないことが多いとされています。この「散在シワ」は、具体的には目尻やほうれい線などの目立つものとは異なり、他の部位に無数に存在します。そのため、自覚しづらく、日常生活においては見逃されがちです。

ポーラ化成工業では、これまでに散在シワの存在を確認しており、2024年からこのテーマに特化した調査を開始しました。調査では、シワができやすい部位を認識するかどうかに関するデータが集められ、ほうれい線や額のように認識されている部位とは対照的に、他の11部位については認識率が3割未満という結果が得られました。

印象評価試験の概要

研究は、日本人女性500名を対象にした印象評価試験を通じて行われました。参加者には、散在シワのある画像とない画像を提示し、肌の印象や人物印象に関する質問を行いました。これにより、どちらの画像がより「ハリを感じる」とか「印象が良い」とされているのかを評価しました。

結果と考察

結果は明確で、散在シワが存在しない画像を選んだ人が圧倒的に多く、肌印象が良く評価される傾向が見られました。この結果は、顔全体に散在するシワが肌の弾力性や潤いと深く関連しているだけでなく、その他の肌印象にも大きな影響を与えることを示唆しています。また、人物印象についても、散在シワのない画像が好まれる傾向があり、より「積極的」や「親しみやすい」と評価されることが確認されました。

このように、目立たない散在シワが人々の印象や肌の見た目に影響を与えることは、化粧品やスキンケアの開発において重要な知見となるでしょう。ポーラ化成工業は、引き続きシワ改善やそのメカニズムの解明に努め、肌の美しさを追求していきます。今後の研究がますます楽しみです。