名古屋における新たなペット共生型老人ホームの挑戦
名古屋市熱田区に位置する特別養護老人ホーム『Forest Terrace(フォレストテラス)』が、ペットと共に暮らせる新しい施設として生まれ変わります。この取り組みは、高齢化が進む中で高齢者とその愛するペットの別れを未然に防ぐことを目的としています。名古屋市は『人とペットの共生するまち・なごや』を目指しており、ペット共生推進プランを策定。施設入所や病気などでペットを手放さざるを得ない高齢者が多い現状を受け、フォレストテラスはこの問題に立ち向かいます。
背景と現状
名古屋の高齢者は、経済的理由でペットと一緒に暮らすことが難しくなっています。ペットを飼っている人々の中には、入所施設が高額であるために経済的な負担を抱える方が多く、結果としてペットを動物愛護センターに引き取られるケースが増えています。この悲しい現実を受けて、フォレストテラスではペットと共に快適に過ごせる環境を整備し、高齢者の豊かな老後を支えることを目指します。
ペット共生型施設の特徴
新しく生まれ変わるフォレストテラスでは、以下のような充実の設備と支援を結集しています。
わんちゃんフロアの新設
- - ペットと共に生活できる専用の居住エリアが提供され、快適な環境が整えられます。
- - 中庭を設けることで、高齢の犬でも安心して外に出ることができる造りになっています。
- - 脱走防止の柵が完備されており、犬が自由に屋内外を行き来できる安心感があります。
- - 屋上には多数の植物を配した散歩スペースも完備しています。
医療サポートの強化
名古屋市獣医師会の協力のもと、週に一度、動物病院の院長による往診を受けることができます。これにより、ペットの健康管理が一層充実します。
適切なケアの提供
動物&自然保護団体『アニコメン』と提携し、専門のスタッフが館内に常駐しています。ペットが孤独にならないよう細やかなケアを行い、飼い主のライフスタイルに合わせたサポートを行います。具体的には、食事の提供や散歩・ブラッシングなどの手助けを行うことが可能です。
参加型の取り組み
このペット共生型施設では、ペット愛好家の有志を巻き込む取り組みも行っています。動物&自然保護団体のスタッフだけでなく、就労継続支援事業所の利用者など、動物好きな人々がボランティアとして参加しています。このような取り組みを通じて、ペットと関わりを持つことが難しい障がい者の方にも、愛情や責任感を育む場を提供します。
今後の展望
フォレストテラスは、ペットと高齢者が共に安心して生活できる環境を全国に広めていく計画です。今後は猫と暮らせる専用フロアの設置や定住先のないペットを受け入れ、理想的な里親制度の充実を図ります。
最後に、フォレストテラスは『愛する家族とずっと一緒に暮らしたい』という高齢者の想いに寄り添い、共生社会の実現に邁進します。ペットと高齢者が心豊かに共に過ごす新しい形の施設が、名古屋の福祉のモデルケースとなることを期待しています。
特別養護老人ホーム Forest Terrace について
特別養護老人ホーム Forest Terraceは、自然の豊かな環境を取り入れ、高齢者が穏やかに生活できる場として、観葉植物が数多く配置されています。ペットとの穏やかな日々を提供することで、より多くの高齢者に幸せな生活をお届けすることを目指しています。
アニコメンの役割
アニコメンは、ペットへの愛情と自然保護を促進するメンバーで構成された団体です。彼らはフォレストテラスの運営を支え、愛情深い環境作りに寄与するために、クラウドファンディングを通じてサポートを募っています。