浜松の思い出を音楽で祝う「はままつオトミヤゲ」体験
浜松市は音楽の街として知られ、多くの楽器メーカーが集まるこの地域に、特別な新サービスが誕生します。その名も「はままつオトミヤゲ」。2024年11月1日から、浜松市観光インフォメーションセンターにてスタートするこのサービスは、観光客が浜松周辺での思い出をミュージックビデオとして持ち帰ることを目指しています。このサービスは、公益財団法人 浜松・浜名湖ツーリズムビューローと株式会社博報堂テクノロジーズが共同開発しました。
1. サービス開始の背景
「はままつオトミヤゲ」の提供開始には、浜松を訪れる家族や友人との素敵な旅の思い出を大切にしたいという願いがあります。旅行の写真や体験をもとに自動生成されたミュージックビデオをSNSでシェアすることで、浜松の魅力を広めることが期待されています。
さらに、このサービスは観光マーケティングにおけるデータの質を向上させる狙いもあります。従来のアンケートだけでは捉えにくい定性的な感情や体験を、利用者が投稿したコメントや写真を通じて収集し分析することで、より深い顧客理解を進めることが可能になるのです。
2. 浜松の音楽を感じる内容
浜松市は「ヤマハ」や「河合楽器製作所」、「ローランド」といった世界的な楽器メーカーを有しています。サービスの中で使用される音楽は、浜松市博物館に展示されている大橋幡岩氏設計のヤマハ製グランドピアノの音色を基にしており、楽曲は浜松出身の作曲家、森山雪子氏が手掛けています。このように、地域の特性を活かした独自の要素が盛り込まれています。
3. ユーザー体験の流れ
参加者は、特設ブースに用意されたタブレットを通じて、自身の旅行目的や人数などの基本情報を入力します。その後、浜松の各地で撮影した写真3枚とその思い出を記入することで、専用の動画が生成されます。作成されたミュージックビデオは、参加者のスマートフォンにダウンロード可能です。試しに生成された動画は、日本語の他に英語やマルチリンガル対応版が用意されています。
4. 期間・場所などの詳細
このサービスの提供期間は2024年の11月1日から30日までで、時間は毎日9:00から19:00まで。浜松駅構内の浜松市観光インフォメーションセンターで実施されます。イベント期間中、参加者の状況により早期に終了する場合もあるため、注意が必要です。特設ブースでは、実際の操作風景が体験できる導入も行われています。
5. 技術背景
「はままつオトミヤゲ」では、ChatGPTを活用し、入力された思い出の文章や写真をもとに歌詞を生成しています。この技術によって、観光客自身が見落としがちな感情や思い出の瞬間まで捉えた歌詞が生まれます。また、生成された歌詞は独自に開発された音声合成モデルで音声化され、旅の思い出をより特別なものにさせる工夫がなされています。
この新たなサービスを通じて、浜松を訪れる人々がより深くこの土地の魅力を感じ、かけがえのない思い出を形成できることでしょう。浜松に足を運び、このユニークな体験をぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。