観光DXを推進するAVITAの新サービス
東京都目黒区に本社を置くAVITA株式会社が、観光事業者やDMO、自治体に向けて新たな観光案内および接客サービスをスタートしました。このサービスの核となるのは、AIアバターを用いた多言語対応と24時間接客機能です。
増加する訪日外国人旅行者への対応
最近の観光業界は、2022年10月からの水際対策緩和に伴い訪日外国人旅行者が急増しています。2025年には大阪・関西万博の影響もあって、旅行者数が4,020万人に達する見込まれています。しかしそれに対し、多言語対応ができる人材の不足や、人手不足による営業時間制限といった問題が浮き彫りになっています。
このような課題に立ち向かうため、AVITAは「AVACOM」と呼ばれるAIアバターを活用した接客サービスを提供開始。多言語での情報提供を通じて、観光客に円滑な情報を届けていきます。
AVACOMの特徴
この新サービスでは、多くの利点があります。以下はその主な特徴です。
1.
多言語対応: 英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語などを含む合計100言語に対応可能です。特にAI応対時には、7言語でのコミュニケーションが可能です。
2.
音声・テキストの選択: 音声とテキストの両方で対話が可能で、観光客は周囲の環境に最適な形式を選ぶことができます。
3.
リアルタイム回答: 24時間体制で観光情報や交通アクセス情報などをいち早く提供し、営業時間外でも援助が受けられます。
4.
AIとオペレーターの連携: AIが対応できない質問については、即座にオペレーターに接続され、必要な接客が行われます。
5.
オリジナルアバターの作成: 各企業や自治体のブランドに合わせたオリジナルアバターの制作も可能です。
このようなサービスは、観光案内所や宿泊施設、駅・空港などでの導入が進むことが期待されています。特に、三重県明和町では2024年に、オフィシャルアバター「日月 和姫(ひづき なごみ)」が導入予定です。このアバターは、地域の特性に応じた観光案内を行うことで、観光振興にも寄与することが期待されています。
実施スケジュールとイベント
明和町オフィシャルアバターのAIアバターは、2025年2月24日の「めいわデジタルフェス2025」にてお披露目され、その翌日から観光案内所で正式に運用開始される予定です。このイベントでは、アバターが進行を務めるアバタービンゴ大会が開催される予定で、多くの参加者を惹きつける内容となっています。
まとめ
AVITA株式会社が提供するAIアバターによる観光サービスは、顧客に対する迅速で効率的な情報提供を実現します。このDX化が進む中で、人手不足や多言語対応の課題を解決し、観光業界の未来を切り拓く重要な一歩となるでしょう。