書籍『買い手の視点からみた中小企業M&AマニュアルQ&A〈第3版〉』の発売
このたび、株式会社日本M&Aセンターホールディングスの連結子会社である日本M&Aセンターから『買い手の視点からみた中小企業M&AマニュアルQ&A〈第3版〉』が2025年7月11日に発売されました。この書籍は、2019年に初版が出版されて以来の改訂版であり、中小企業向けのM&Aに関する実務や知見が最新の業界ガイドラインに基づいて解説されています。
書籍の目的と構成
本書の主な目的は、買い手が円滑にM&Aを実行できるようにするための情報提供です。中小企業庁が策定した「中小M&Aガイドライン(第3版)」や、M&A支援機関協会の「業界自主規制ルール」に従った内容となっており、最新の実務や不適切な買い手問題についても触れています。
書籍は次のような構成となっています。
- - 第Ⅰ章中小企業M&Aへの入り口
- - 第Ⅱ章基本合意の前段階―事前検討
- - 第Ⅲ章基本合意
- - 第Ⅳ章デュー・ディリジェンス
- - 第Ⅴ章最終契約
- - 第Ⅵ章M&Aの実行とPMI
これらの章では、M&Aのプロセスを具体的に解説し、買い手がどのように実務を進めるべきかの指針を示しています。
買い手視点の重要性
現代のM&Aにおいては、買い手がさまざまな業界の規則や動向を理解していなければ、契約を円滑に進めることは難しいという認識が広がっています。本書は、M&Aの現場を再現し、実際のケーススタディを通じて、読者が学ぶことができる内容となっています。対象読者には、M&Aの担当者や弁護士、公認会計士などの実務家が含まれます。
著者陣のプロフィール
書籍の監修を担当するのは東京大学の忽那憲治特任教授で、編著には日本M&Aセンターの横井伸弁護士が立ち、またバトンズの皿谷将執行役員など幅広い専門家が執筆に参加しています。特に、実務家だけでなくアカデミズムの視点も取り込んでいる点が特徴です。
業界への貢献
書籍に盛り込まれている内容は、中小企業のM&Aにとどまらず、さまざまなトピックを網羅しています。ガイドラインや自主規制ルール、プラットフォーマーの活用、企業評価などの最新情報を数多く取り扱っており、今までのM&A解説書とは一線を画する内容となっています。
著者のコメントによると、特に近年はM&Aが経営戦略の中心に位置づけられるようになっており、買い手が考慮すべきポイントが増加しています。本書を通じて、読者は契約に臨む際の考慮点を学び、成功するM&Aの実現を目指すことができます。
書籍の詳細情報
- - 監修: 忽那 憲治
- - 編著: 横井 伸
- - 著者: 皿谷 将、米澤 恭子、本田 朋史、久保 雄一郎
- - 出版社: 中央経済社
- - 定価: 4,840円(税込)
詳細な情報は
こちらからご確認いただけます。
この書籍は、今後の中小企業のM&A市場に関心のある方々にとって、必ずや有益なリソースとなることでしょう。実務家にとっては必読の一冊として、さらなる業務の効率化や成功への道しるべとして活用されることを期待しています。