世界救世教との訴訟が和解!メシア教が新たなスタート
2024年12月24日、東京高等裁判所で、世界救世教と世界メシア教の間での訴訟が和解に至り、世界救世教から世界メシア教に対して解決金として13億円が支払われることが決定しました。この和解は、世界メシア教が長澤好之氏の代表役員の地位についての確認を求める訴訟を起こして以来、複雑な法的経緯を経ての結果です。
訴訟の経緯と和解に至るまで
この訴訟は、世界救世教が世界メシア教との包括・被包括関係を解除したことに端を発します。これに抗議する形で長澤氏が提訴し、世界メシア教が同教団の被包括法人であること、そして長澤氏が役員の地位にないことを確認するよう求めました。2023年6月28日、静岡地方裁判所沼津支部では、当教団の請求が棄却されましたが、教団はその後東京高等裁判所に控訴し、この過程で裁判官から和解の提案が示されました。
和解しない場合には、当教団の訴えが却下される可能性も示唆され、世界メシア教の理事会は信徒や教団の未来を見据え、和解を受け入れることを決定しました。その後約1年間の協議を経て、ついに和解が成立しました。
和解内容と今後の展開
和解内容では、世界救世教が13億円を支払うことが合意され、また、過去に分与された物件の返還義務は発生しないことも決まりました。これにより、世界メシア教は新たな出発を遂げることができる状況が整いました。
さらに、世界メシア教は2024年5月21日に特許庁に登録した「世界メシア教」という商標の件でも勝訴しました。今後は、世界救世教とは一切関係のない宗教法人として活動を展開し、社会公益に資することを目指しています。
世界メシア教の理念と活動
世界メシア教は、教祖・岡田茂吉が立教した大日本観音会を起源とし、1950年に宗教団体名を現在の名称に改名しました。教団は、「キリスト教の完成版」を目指し、祈りと食、音楽を通じた心の救済を重視しています。具体的には、ヴィーガン食の実践や音楽活動を通じて、病いと貧困をなくす世界の実現を目指しています。
教団の所在地は静岡県熱海市にあり、現在の教主は岡田陽一氏。教団の理念を引き継ぎ、地域社会に貢献することを目指して活動を続けています。和解後の新たな歩みとして、今後の展開に期待が寄せられています。詳しい情報は公式ウェブサイトやInstagramで確認できます。