児童文学の新たな冒険が詰まった『飛ぶ教室』65号
2021年4月25日、児童文学の総合誌『飛ぶ教室』の第65号が発売されます。今回の特集テーマは「ひみつのはなし」。この号では、さまざまな作家が自身の「ひみつ」に迫る作品を披露しています。創刊から40年を迎えたこの雑誌は、幅広い感性を持つ著者たちによる作品を通じて、子どもから大人まで楽しめる内容を提供しています。
『飛ぶ教室』の魅力
『飛ぶ教室』は1981年に創刊され、以来多くの著名作家を輩出してきました。河合隼雄や今江祥智といった編集委員たちによって始められたこの雑誌は、江國香織や内田麟太郎など、独特の視点を持つ作家の作品を掲載し続けています。読者は、童話だけでなく短編や絵本、評論、インタビューなど多様なコンテンツを楽しむことができ、毎号異なる視点で児童文化を探求しています。
特に今年は創刊40周年を祝う節目の年であり、「児童文学の冒険」というサブタイトル通り、これまで以上に新しい試みに挑戦しています。特集「ひみつのはなし」では、感受性豊かな著者たちがそれぞれの「ひみつ」を切り取った作品を通じて、子どもたちの心に響くメッセージを届けています。
特集「ひみつのはなし」
特集では小手鞠るい、tupera tupera、華恵、長谷川義史といった人気作家が、自らのひみつの宝物を紹介。読者は彼らの「ひみつ」を通じて、彼らの個性や職業観に触れることができます。また、エッセイのコーナーでは、二宮敦人さんと岸田奈美さんによる「ひみつ」に関連する深い考察が展開され、より多角的にこのテーマを楽しむことができます。
さらに、創作部門では、斉藤倫、いとう瞳、もとしたいづみらが手掛けた新作が素敵な挿絵とともに収められており、視覚的にも楽しめる内容になっています。
- - 「かがみのひみつ」
- - 「ふでばこのひみつ」
- - 「デイジー」
- - 「桃」
- - 「秘薬の処方箋」
- - 「ヒミツを守る」
作品の魅力をさらに引き立てるために、各巻ごとに異なるアーティストによるイラストが添えられており、絵本的な楽しみ方も提供されています。
新企画「本屋さん探訪」
また、新たにスタートする「本屋さん探訪」コーナーでは、東京都大田区に位置する「ティール・グリーン in シード・ヴィレッジ」が紹介されます。このお店では選りすぐりの絵本と共に美味しいお茶が味わえるという、絵本好きにはたまらないスポットです。
連載と書籍紹介
他にも連載として「うまのこと(7)最終回――みんなのこと」や「日々臆測(19)」をお届けし、映画コラムやマンガなど、幅広いコンテンツが詰まっています。また、絵本や児童書、大人向けの本も紹介されており、読者のさらなる探求心を刺激します。
書籍概要
- - タイトル: 飛ぶ教室第65号(2021年 春)【特集】ひみつのはなし
- - 著者: 小手鞠 るい、tupera tupera、華恵、長谷川義史(著、イラスト)、他
- - 定価: 本体1,100円(税込)
- - 発行: 光村図書出版
- - 発売日: 2021年4月25日
- - ISBN: 978-4-8138-0363-8
- - 公式サイト: 光村図書出版
この号を読み通すことで、読者はさまざまな「ひみつ」に出会い、児童文学の新しい可能性を探る旅に出ることができるでしょう。読書を通じて、心の豊かさを育んでみてはいかがでしょうか。