新しいコミュニティ評価
2026-01-27 11:06:42

コミュニティの評価を新しい視点から探るフォーラムの実施結果と意義

コミュニティの評価を新しい視点から探るフォーラムが開催される



2026年1月24日(土)、東京都の上智大学にてフォーラム「実践と研究でつむぐ コミュニティ評価の新しいものさし」が開催され、認定NPO法人SETの理事長である三井俊介氏が登壇しました。このイベントは、一般社団法人 幸せなコミュニティとつながり実践研究所(通称:コミつな研)が主催し、「コミュニティやつながりの価値」をどのように可視化し、社会に伝えることができるのかについて議論を深めました。参加者の数は定員の50名に達し、活発な意見交換が行われました。

コミュニティの価値が伝わりにくい理由



地域活動やNPO、市民活動、居場所づくりなど、人と人とのつながりがもたらす価値は広く認識されていますが、それを数値や成果として表現するのは困難です。このために、これまで多くの活動はその良さが適切に伝わらないという悩みを抱えてきました。コミつな研は、そんな課題に向き合い、研究者の理論と実践者の現場感覚を結びつける新しい評価のあり方を探求するために設立されました。

実践者としての立場からの発信



フォーラムの第2部では、三井氏が登壇し、SETの実践的な取り組みを紹介しました。東日本大震災を契機として、岩手県陸前高田市を拠点に、若者の挑戦を支える活動を行ってきた彼は、具体的な事例を通してその成果を語りました。これまでには、中高生の修学旅行の民泊受け入れ、大学生や若手社会人向けのまちづくり実践プログラム、中高生向けのキャリア伴走支援などを展開し、延べ18,000人以上の若者が地域での挑戦を経験しました。また、年間3,000人以上の地域住民が関与する基盤を築いてきました。

なぜつながりが失われていくのか



フォーラム全体を通じて何度も繰り返された問いは、「なぜつながりが大事だと理解しつつも、社会から消えていくのか」というものでした。この議論を通じ、薄れ行く人間関係やコミュニティの「状態」や「価値」が見えがちになったことが原因ではないかと考えられました。健康診断の数値を通して健康意識が喚起されるように、見えないものが大切にされにくい状況が浮き彫りになりました。

測定することで何を動かすのか



石田祐氏の講演では、「測定することで何を動かしたいのか?」という問いが提示されました。何かを変えようとする際、指標の設計には恣意性が入り込むため、中立な「正しさ」からは離れがちです。それでも、測定を行わなければ不明瞭な価値が消えていく現実があります。フォーラムでは、「可視化は正義である」と同時に「評価は危険である」とも断じず、その緊張関係を受け入れる姿勢が参加者たちの間で共有されました。

本質的なものの難しさ



フォーラムの終盤では、本質的なものほど測ることは難しいが、「何を測りたいのか」という話し合いそのものに価値があると確認されました。大切にしていることが言葉として表れ、チームの価値観が徐々に一致していく様子が詰まった議論となりました。SETがこれまでの実践を積み重ねてきた方向性と、コミつな研の目指すビジョンは、「可視化を通じて対話を生み続ける」という共通点で重なり合っていました。

開催概要



この重要なフォーラムは、上智大学にて2026年1月24日(土)に開催され、13:00から16:30まで行われました。主催は一般社団法人 幸せなコミュニティとつながり実践研究所で、石田祐氏(関西学院大学教授)、田中多恵(アンドパブリック株式会社)、石濱千夏(ふたやすみ)、大槻昌美(非営利型株式会社Polaris)、石飛友里恵(大阪大学大学院)のような多様な登壇者が集まりました。

SETについて



SETは、地域の住民と若者が共に学び合う場を提供することを目指し、2011年に設立されました。そのミッションは「一人ひとりの“やりたい”を“できた”に変え、日本の未来にGOODなchangeを起こす」ことです。岩手県を中心に、修学旅行や社会人向けプログラムなどを通じて、2024年度には年間5,000人以上が活動に参加する予定です。若者の成長と地域活性化を同時に実現する“循環型の社会装置”として、活動を続けています。


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会社情報

会社名
認定特定非営利活動法人SET
住所
岩手県陸前高田市広田町字山田52-6
電話番号
0192-47-5747

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