システム開発の工数削減を実現するLEXARの新サービスとは

システム開発の工数を大幅に削減するLEXARの新サービス

株式会社LEXAR（代表取締役社長：松村覚）は、自社のSaaS「XERV」を用いて、システム開発の上流工程、特に要件定義や基本設計にかかる工数を最大で8割削減できる新しいコンサルティングサービスをスタートさせたことを発表しました。このサービスは、企業がシステムに関する仕様を効率的に可視化することを可能にし、業務フローを大きく改善することが期待されています。

背景にある非科学的アプローチ

近年、日本のデジタルトランスフォーメーション（DX）の遅れや「2025年の崖」として知られる大きな問題が浮上しています。その主な原因の一つは、システム上流工程における非科学的なアプローチにあります。多くの企業での仕様定義は、構造化や可視化が不足しており、結果として作業が非効率になっています。これは、日本企業全体の生産性を低下させる要因となっています。

業務フローの新しいアプローチ

LEXARが指摘するように、これまでの業務フローは主にEXCELでのフロー作成、あるいは紙文化をそのままデジタル化する形で進められていました。このような手法では、仕様情報の構造化が不十分であり、関連性の確認も難しいため、論理的整合性を保つことが困難であるという深刻な問題があります。その結果、ITプロジェクトは遅延し、費用も膨れ上がる傾向にあります。

XERVの技術的革新

こうした課題を解決するため、LEXARは2018年からXERVの研究を始め、2021年には本格的な開発に取り組みました。XERVは、業務・システム・データの仕様を一元的に構造化・可視化できるツールであり、あらゆるシステムの外部仕様を正確に定義できます。このシステムは、AIを活用して90%の作業を自動化することで、効率性を劇的に向上させています。XERVは、ひらめきではなく、数学的なモデルに基づく科学的なアプローチを採用しているため、信頼性があります。

実績と効果

最近の試算によると、XERVを用いることで中規模システムの工数が最大で80%削減できる可能性があることが示されました。これまでの手法と比べた場合、一般的なシステムでは50%の削減が期待できます。また、XERVの導入により、業務改善ポイントが論理的に導き出され、全社でDX施策の立案が進めやすくなるとされています。これにより、従業員全員がITスキルに依存することなく議論を深め、段階的なDXの推進が可能になります。