アーバンエナジー、太陽光発電コーポレートPPAサービスで100MWを突破
JFEエンジニアリング株式会社が100%出資する新電力会社、アーバンエナジー株式会社(社長:川原 太郎)は、太陽光発電コーポレートPPAサービスにおいて累計発電容量が100MWを超えたことを発表しました。この数値は2021年度から開始された本サービスの成果を示しており、特に近年の地球温暖化対策やエネルギーコストの上昇を背景に、導入企業が急増しています。
カーボンニュートラルへの取り組み
アーバンエナジーの提供するPPA(Power Purchase Agreement)サービスは、日本政府が目指す2050年カーボンニュートラルに貢献する重要な一歩です。このサービスは、企業が自社の太陽光発電設備を導入することで、再生可能エネルギーを利用した電力供給を実現します。そのスピード感は素晴らしく、2022年度には50MWを達成した直後、たった2年で100MWに到達しました。
オンサイト型とオフサイト型のサービス
初期段階では、お客様の敷地内に設置するオンサイト型のサービスが主流でしたが、近年では敷地外に設置するオフサイト型のニーズも高まっています。2023年度からは、オフサイトPPAフィジカル(電力と環境価値を一体で供給)やオフサイトPPAバーチャル(環境価値の提供)のようにサービスが多様化しています。現在、提供されているサービスの割合は、オンサイトが60%でオフサイトが40%です。
帝人株式会社の事例では、2023年度に岩国事業所に475.2kW(AC出力350kW)、2024年度には三原地区に2,407.3kW(AC出力1,875kW)の太陽光発電設備を設置する計画が進行中です。これに伴う設備の段階的拡充を通じて、多くの企業が環境への配慮を示しています。
技術提案力と高付加価値化
アーバンエナジーの特筆すべき点は、長年の実績を持つエンジニアリング事業の強みを活かした技術提案力にあります。例えば、多拠点の一括エネルギーネットワークサービス(JFE-METS)と組み合わせることで、企業全体の脱炭素化を推進することが可能です。また、JFEエンジニアリンググループが展開する太陽光パネルのリサイクル事業との連携も進めており、さらなる環境負荷の低減を実現しています。
今後の展望
アーバンエナジーは、2027年度の累計発電容量200MW達成を目指しており、引き続き多様なサービスを組み合わせて提供していく方針です。お客様のニーズに柔軟に対応しながら、持続可能な社会の実現に向けて貢献していくことが期待されています。これからも多くの企業がアーバンエナジーの取り組みを通じて、再生可能エネルギーの導入を進めていくことでしょう。
お問い合わせ
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