地エネの酒環受賞
2025-12-24 16:26:12

持続可能性を実現!地エネの酒環が受賞した環境大臣賞の舞台裏

地エネと酒の融合、環(めぐる)プロジェクト大賞受賞の背景



令和7年度の「気候変動アクション環境大臣表彰」にて、地エネと環境の地域デザイン協議会が行う「環(めぐる)プロジェクト」が最高位である「気候変動アクション大賞」を受賞しました。この受賞は、持続可能なモノづくりを目指し、地域資源を循環させる取り組みが評価された結果です。

プロジェクトの概要



「環プロジェクト」は、牛の糞尿などの廃棄物を発酵させバイオガスとして活用し、その副産物である消化液を肥料代わりに使用する農業の新たな形を提案しています。この循環型農業を通じて、酒米を生産し、最終的には地元の酒蔵に届けられ、全7銘柄の「地エネの酒環」として市民に提供されています。

受賞の理由



今回の受賞は、単に地元産業の発展を目的としたものではなく、気候変動対策としても重要な意義を持っています。具体的には、以下の点が評価されました。
  • - 化石燃料由来の化学肥料の非使用: 消化液を利用することで、CO₂やN₂Oの排出を抑制。
  • - 地元への波及効果: プロジェクトに参加する農家や酒蔵が地域の再生可能エネルギー創出に貢献。
  • - ストーリー性の強化: 消費者がこの酒を飲むこと自体が地域の環境保全に参加する行為となる仕組み。

表彰式の様子



表彰式は2025年12月5日に東京都で開催され、神戸新聞社の辻本一好経営企画部専任部長が表彰状を受け取る場面が印象的でした。また、彼はプロジェクトの取り組みについて講演を行い、参加した仲間たちの支えも忘れずに強調しました。

環プロジェクトのデータ



このプロジェクトには、兵庫県加東市の株式会社玄米家や、多可郡の箸荷牧場など、地域の酒米農家5軒が参加しています。特に豊倉町営農組合では、消化液を使用することで約44%もエネルギーを削減することに成功しています。

このように、「環プロジェクト」は、単なる酒の生産を越え、地域全体の持続可能性を高める試みとして大きな意義を持っています。これからも、多くの消費者が「地エネの酒環」を手にすることで、気候変動への意識を高めることにつながるでしょう。

さらなる展望



今後の展開についても、神戸新聞社の青木友紀菜さんは「地域の課題を解決しながら更なるプロジェクトを拡大していきたい」と語っています。飲むことが地域資源の循環に寄与する酒が、家庭や地元の食卓でもっと広まることが期待されます。

環境への負担軽減や地域活性化といった、今の時代に必要とされる取り組みを進める「環プロジェクト」。私たちもその一端を担うことで、未来への選択肢を広げていきたいものです。


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会社情報

会社名
株式会社 神戸新聞社
住所
兵庫県神戸市中央区東川崎町1-5-7
電話番号
078-362-7100

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