BIPROGYによる「marbleMe」の実証実験結果
働く女性のウェルビーイングの向上を目指し、BIPROGYはデジタルサードプレイス「marbleMe」(マーブルミー)の導入について新たな実証実験を行いました。この実証実験では、日本の幸福学を学ぶ慶應義塾大学の前野隆司教授の監修のもと進められ、ウェルビーイング向上のための指標として「幸せの4因子」を用いた分析が行われました。
「marbleMe」は働く女性に特化したサービスであり、健康に関わる問題やライフプランに関する悩みを「対話」を通じて改善することを目的としています。この実験では、利用前のウェルビーイング指標が低かった方々が「marbleMe」を使うことで、その指標が改善される傾向を確認しました。また、初めて「marbleMe」を利用したユーザーは、ウェルビーイング指標が低いほど利用頻度が高い傾向にあったことも分かりました。
実証実験の背景
「marbleMe」は2023年10月のサービス開始以降、女性特有の健康問題やメンタルヘルスに対するポジティブな影響を定性的に確認してきました。これを踏まえ、今回の実証実験では「marbleMe」の継続的な利用が、前野教授の提唱する「幸せの4因子」と呼ばれる要素の改善に寄与するかを検証しました。この因子には、やる気を引き出す「やってみよう因子」、感謝の心を育む「ありがとう因子」、困難を乗り越える力を強化する「なんとかなる因子」、そして自己表現を促進する「あなたらしく因子」が含まれています。
実証実験の成果
実験の結果、特に注目されたのは「marbleMe」利用前のウェルビーイング指標が低かった参加者の変化です。データ分析により、「marbleMe」を利用することでログイン回数の増加に伴い、ウェルビーイング指標が上昇する傾向が見られることが明らかになりました。さらに同様の結果は、特定の機能を多く活用する参加者においても確認され、特にトークルームや質問箱などでの対話が、参加者の心理的な幸福度を大きく向上させていることがわかりました。
参加者からは、以下のような声が寄せられました。
- - 「知らない人に気軽に自分の思いを話せたのが良かった」
- - 「同じ悩みを持つ方の意見を聞けて安心した」
これらのフィードバックは、心理的なサポートを受けることの重要性を示しています。
今後の展開
BIPROGYは今後も「marbleMe」を通じて、働く女性のウェルビーイング向上を目指す活動を続けていくとしています。また、貯められた匿名利用者の行動ログなどのデータを活用して、ウェルビーイング向上に資する行動や機能のさらなる明確化を進める予定です。これにより、より多くの女性が「marbleMe」を通じて自らの幸福を追求できる環境を整えていく考えです。
この実証実験は、2024年の8月から9月にかけて実施され、約100名の働く女性が対象となりました。
今後の活動と「marbleMe」のさらなる進化に期待が寄せられています。