海の楽しみ方を変える『オフリバ』
海のレクリエーション体験を手軽に楽しむことができる新しいサービスが誕生しました。それが、株式会社オフリバです。このスタートアップは、兵庫県神戸市に本社を置く株式会社アドリブワークスが運営するビジネスビルダーズスタジオ「norosi」から生まれました。
スタートアップの背景
オフリバは、船のオーナーと、その船に乗船希望の方々をマッチングする独自のシェアリングサービスを提供しています。この取り組みは、海をもっと身近に感じることができる社会の実現を目指しています。特に、これまで船の免許を持っていない方でも安心して楽しめる仕組みが特徴です。
『オフリバ』の仕組み
このサービスを利用するには、まず専用のアプリをダウンロードします。そのアプリを使って、乗船希望者は自分が希望する出港日を選び、船のオーナーにリクエストを送ることができます。その後、オーナーからの承認を受けて契約が成立し、当日は指定された港で集合、いよいよ乗船です。
支払いも簡単。船のオーナーが提供するQRコードを使って、現地で決済を行います。これにより、海釣りや観光、花火大会の観賞といったさまざまな活動が手軽に楽しめるようになります。
代表取締役 松永浩行の夢
オフリバの代表を務める松永浩行氏は、看護学校を卒業後、病院で手術室勤務を経験。その後、消防局に29年間採用され公共の安全を守る職務に従事しました。そして、子どもが独立したタイミングを機に、人生の集大成として起業に挑むことを決意。彼の目標は「人生最後の仕事を自分らしく仕上げる」ことでした。
海釣りを趣味とする松永氏は、漁業組合の経験を経て、日本の船が抱える課題を深く理解しました。高齢化が進む地域では、船を出せない漁師が増えている一方で、海を楽しみたいというニーズは高まり続けています。こうした現状を踏まえ、オフリバの構想を実現しました。
地域との連携
オフリバは単なるビジネスとしてだけでなく、地域貢献にも力を入れています。地元の漁業協同組合との提携を通じて、地域イベントや情報発信を行い、海の魅力を広める活動を展開しています。特に周防大島安下庄漁業協同組合と連携しており、地域活性化にも寄与しています。
さらに今後の展望として、全国各地の漁港や観光スポットと連携し、レンタル船のサービスや、中古船の販売など多岐にわたる展開を予定しています。これにより、さらに多くの人々が新しい海の楽しみ方を体験できるようになるでしょう。
アドリブワークスとは
株式会社オフリバが誕生した「norosi」は、若手起業家たちが集う事業開発スタジオです。「自ら事業を創り、道を切り拓く力が求められる時代」に応じて、未来に向けた「生業ビルダー」としての活動が行われています。ここでは、知見や資源をシェアし、参加者が自分の夢を実現するためのサポート環境が整っています。技術やアイデアを活かして、新たなビジネスを創出するための場所です。
おわりに
海との新しい出会いを提供する『オフリバ』。その取り組みを通じて、多くの人々が海の楽しさを発見し、生活に彩りを加えることができるでしょう。今後の展開にも期待がかかります。