上司との関係性がもたらすストレス
株式会社エミリス(大阪府東大阪市)が実施したアンケート結果をもとに、社会人が「上司と合わない」と感じる瞬間についてランキング形式でご紹介します。今回の調査には、500人の男女が参加し、さまざまなエピソードや感情が収集されました。
調査概要
調査対象:働いている男女
調査期間:2024年10月8日~20日
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性341人/男性159人)
年代:10代0.4%、20代20.6%、30代40.0%、40代25.6%、50代以上13.4%
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合わない瞬間ランキング
上司と合わないと感じた瞬間で最も票を集めたのは「話を聞いてくれない」であり、25.6%が挙げました。この結果は、従業員たちが上司に対して抱く期待と、実際の態度のギャップを物語っています。以下、上位の結果をまとめました。
1.
話を聞いてくれない
2.
感情的になる
3.
指示に納得できない
4.
価値観が合わない
5.
不公平な扱いをする
1位:話を聞いてくれない
多くの参加者が、業務の改善や提案を無視された経験を語っています。中には、「自分の意見を否定されると、合わないと感じる」という声もあり、感情や対話の重要性が浮き彫りになりました。
2位:感情的になる
上司がその日の気分によって部下への態度が変わる様子が、不満として多く挙げられています。これにより部下は、仕事の進行に支障をきたし、ストレスを溜める要因となっているようです。
3位:指示に納得できない
「指示が曖昧で分かりにくい」との声が多く、上司の指示次第で業務の効率性が大きく左右されると実感されている人が多いです。
4位:価値観が合わない
仕事に対する価値観の違いが、社員のモチベーションに影響を及ぼしており、不満の原因となっています。
5位:不公平な扱いをする
「お気に入りの部下には甘い評価をする」との意見が目立ち、評価の公平性が求められています。これにより、職場の雰囲気が悪化することもしばしばです。
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上司と合わないことによる困りごと
調査によると、「上司と合わないことによる最大の困りごとは仕事が進まないこと(29.8%)」でした。このように、職場環境がもたらす影響は非常に大きいことが分かります。「ストレスが溜まり体調を崩してしまう」という声も寄せられました。
上司との関係をどうにかしたい時の対処法
上司との関係に悩む社会人たちが実際に行っている対処法も興味深いものです。
他の方法として「相談をする」「考えすぎない」といった選択肢もありますが、最も選ばれたのが「上司を避ける」でした。特に、ストレスを避けるために運営する人が多いようです。
相談を通じて、理解者を見つけやすくなるという意見もあります。
自分自身を守るために無視することを選択する人もいました。
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転職を考えたことがある人は81.8%
この調査結果では、上司と合わないことが原因で転職を考えたことがあると答えた人が、なんと81.8%にも上りました。これは上司との関係が職場選びにおいて多大な影響を与える現実を示しています。
まとめ
この調査結果は、上司との人間関係が仕事の効率やモチベーションに影響を与え、それがひいては転職の考えにまで繋がることを示しています。上司と合わないことは避けられないことも多いですが、ストレスを軽減するための工夫や、場合によっては環境を変える判断が求められています。
松田剛典氏の考察
一般社団法人キャリアラボの松田氏は、上司とのコミュニケーションの重要性に触れ、場合によっては転職も有効な手段だと指摘しています。また、自身の受け止め方を見直すことが、向上心にも繋がるとの見解を述べています。これは多くの人が直面している問題であり、解決策を見つけ出すための参考になるでしょう。