東京都の女性起業家支援プログラム「APT Women」第10期
2025年9月12日、東京都が主催する女性向けのベンチャー成長促進プログラム「APT Women」の第10期キックオフイベントが開催されました。新たに選ばれた40名の受講生が、自らの夢やビジョンを語る場となりました。
APT Womenとは、Acceleration Program in Tokyo for Womenの略で、女性の起業家や経営者に必要な経営スキルやネットワークを育成することを目的としている支援プログラムです。これまでに280社以上の女性起業家を採択し、総額約242億円の資金調達や900件以上の大手企業との連携を実現してきた実績があります。このプログラムは、東京都を拠点に世界で活躍する女性の起業家を育成するための重要な試みとして、多くの関心と期待を集めています。
当日のイベントでは、ゲストスピーカーとして、株式会社YOUTRUSTの代表取締役CEOである岩崎由夏氏を迎え、自身の経験談を交えた講演を行い、これからの起業家たちに向けた激励のメッセージを送りました。岩崎氏は、起業の過程で遭遇する課題や、どのようにそれを乗り越えてきたのかを語り、会場に集まった受講生たちに勇気を与えました。
次に、2025年9月10日から始まる国内プログラムについての詳細が紹介されました。このプログラムは、成長意欲のある女性ベンチャー企業に対して、スケールアップや海外展開に必要な経営知識やスキルを習得できる機会を提供します。具体的には、3ヶ月間にわたりグループメンタリングや講義が行われ、受講生の多様なニーズに応じた支援が展開されます。特に、受講生がどのような起業ステージにいるかや、事業内容を考慮した多面的な評価が行われ、各受講生に適したサポートが実施される点が特徴です。
また、プログラムに参加する女性たちの中から、選抜された方にはニューヨークやシンガポールにおける海外のスタートアップ関係者との交流プログラムが用意され、国際的な展開の足掛かりを作ることができるよう支援が行われます。
APT Womenの10期生には、さまざまな業界からの女性起業家が含まれています。IT業界、サービス業、ヘルスケア、ライフスタイル、教育業界など、非常に多様なバックグラウンドを持つ彼女たちの中には、革新的なアイデアや新しいサービスを提供している企業も多く存在します。
例えば、株式会社ドットアイの大崎恵理子氏は、「SHEHUB」という女性向けの転職支援プラットフォームを運営し、女性のキャリアをサポートしています。また、株式会社ウェルクスの伊奈絵里佳氏は、女性の不調を可視化する健康検査サービスを提供し、身体だけでなく心に寄り添うサービス展開を行っています。
このように、APT Womenは多岐にわたる企業やアイデアを応援し、女性の起業家が成長できる環境を整えています。今回のキックオフイベントでは、多くのメディアや関係者が足を運び、このプログラムに対する関心の高さがうかがえました。これからの3ヶ月間、受講生たちがどのように成長し、成功を掴んでいくのか、今後の展開が非常に楽しみです。全ての参加者が、自らの可能性を広げ、世界での活躍を目指すことでしょう。APT Womenの取り組みが、さらなる未来を切り拓く力となることを期待しています。