中国銀行が加速するDX戦略
株式会社中国銀行(本社:岡山県岡山市)は、2024年に策定した「ちゅうぎんDX戦略」に基づき、デジタル変革を進めています。その一環として、SAS Institute Japan株式会社(以下、SAS Japan)との協業によって、新しいアナリティクスAI基盤の構築に着手しました。この基盤は、地域企業の競争力強化や地域社会の活性化を目指す重要なインフラとなる見込みです。
DX戦略の背景と目的
中国銀行は現代のデジタル変革に対応するため、「デジタル」と「リアル」を融合させる新たな価値を創出しようとしています。これにより、営業及び顧客接点の向上、業務効率の改善を通じて地域社会に貢献することを目指しています。新たに導入されるアナリティクスAI基盤は、このデジタル戦略を支える中心的な役割を果たすことが期待されています。
このAI基盤により、地域社会に密着した信頼関係を強化し、個人や法人のお客様に対し、迅速かつ的確なサービスの提供を行っていくことが可能となります。
アナリティクスAI基盤の特長
新しいアナリティクスAI基盤は、SASのクラウドネイティブプラットフォーム「SAS® Viya®」を核にしています。この基盤を全社で導入することで、中国銀行はデータに基づく意思決定を大幅に迅速化し、質的に向上させることを計画しています。
SAS Viyaは、大量のデータを迅速にかつ安定的に処理できる強力な分析エンジンを持っています。全てをクラウドで運用することで、銀行が保有する膨大なデータの解析と、外部データとの円滑な連携が可能になります。これにより、お客様への提案もより高精度かつスピーディに実現されます。
さらに、SAS Managed Cloud Servicesを通じて、カスタマイズされたマネージド環境での提供が行われ、運用管理の負荷を軽減します。これにより、セキュリティとスケーラビリティが確保された運用を実現し、将来のニーズに柔軟に対応できる環境が整うことになります。
役割分担と支援体制
DX戦略の推進にあたり、SAS JapanはSAS Viyaの提供に加えて、カスタマーサクセス支援、定着化支援サービス、コンサルティングサービスを通じて中国銀行の成長を支えます。一方、コムチュアも豊富な業務知識を生かし、要件定義から運用設計まで一貫した支援を行い、定着化支援に向けても取り組んでいきます。
将来的な展望
このパートナーシップを通じて、中国銀行は個人顧客にはパーソナライズされた金融体験を、地域企業にはデータドリブンな営業支援を強化し、全てのステークホルダーに価値を提供していく方針です。お客様のニーズを迅速に掴むことで顧客満足度を向上させ、地域経済の活性化にも貢献します。
このような取り組みは、地域社会全体の生産性向上のための基盤を作る活動として、新しい価値創出につながることが期待されます。
コムチュアとSASについて
コムチュアは企業向けITサービスの独立系システムインテグレーターであり、ITを通じて顧客の経営課題解決を目指しています。一方のSASはデータとAIの分野で先進的な企業として知られており、データを信頼できる意思決定に変えるためのソリューションを提供しています。
これからも、中国銀行はSASやコムチュアとともにデジタルトランスフォーメーションを進め、地域に貢献する姿勢を持ち続けます。