エコデザインで未来を拓く
2024年11月30日、東京で開催された「エコデザイン・プロダクツ&サービスシンポジウム2024」において、東京大学の鶴崎祐大氏と株式会社SSマーケットの共同研究が大きな注目を集めました。この研究は「サーキュラーエコノミーに向けた中古PCレンタル事業の経済性シミュレーションの開発」と題されたもので、見事にベストポスター賞を受賞しました。
研究の概要
本研究の目的は、サーキュラーエコノミー(循環型経済)を推進するために、中古PCレンタル事業の経済性や環境性を設計段階で評価する手法を構築することです。具体的には、ユーザーの特性や製品の循環過程における製品状態の変化を考慮した動的な経済性評価シミュレータの開発を行いました。この新しい手法は、実際の運用データに基づく消費者の効用を分析し、より現実的な需要予測が可能です。
研究の結論と意義
研究の結果から、シミュレータは顧客の選好モデルや製品の循環プロセス、ユーザーと製品のマッチングを高精度で再現可能であることが明らかとなりました。これにより、企業は中古製品の循環を効率よく、収益性高く実現するための具体的な指針を得られることになります。このことは、持続可能な経済モデルの構築に向けた重要な一歩であり、今後のビジネス戦略にも大きく寄与するでしょう。
今後の展望
今後は、本研究の成果を基に、さまざまな企業戦略をシミュレータで検証し、その影響を事前に評価することを目指します。さらに、経済性に加え、環境性も包括的に評価できるシミュレータのさらなる開発が計画されており、持続可能な企業戦略の構築に寄与することが期待されています。
受賞に対する熱い想い
今回の受賞にあたり、鶴崎氏は「ベストポスター賞を受賞できたことで、私たちの研究が評価されたことを非常に嬉しく思います。引き続き、SSマーケットとの協力を強化し、サーキュラーエコノミーのビジネス戦略の立案に取り組んでいきたい」と語りました。
一方、SSマーケットの取締役である皇甫永実氏も「当社の中古PCレンタル事業が社会に貢献できるものであると確信している。今回の受賞はその証であり、ますます努力していきたい」とコメント。
結び
株式会社SSマーケットは、サーキュラー型経済に向けた価値創造を目指し、持続可能な社会の実現に向けて邁進していく所存です。これからも最新の研究成果を取り入れ、価値あるサービスを提供し続けることで、社会への貢献を目指していきます。